下掛水車方式による小水力発電技術.PDF

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下掛水車方式による小水力発電技術

下掛水車方式による小水力発電技術 (株)本間組 岩田秀樹 (株)本間組 堀内亮二 (株)本間組 正会員 伊藤義将 (株)本間組 神蔵昌士 1.はじめに 地球温暖化対策に伴う CO2 削減や持続可能な循環型社会を構築するためのエネルギー確保のあり方として, 太陽光,風力,水力,地熱等に代表される自然エネルギーの活用が注目されている.そのなかでも水力エネ ルギーは,水資源が豊富な日本国内において回収できるシチュエーションが多く,気象変化に対しても安定 した回収ができることから,貴重な純国産エネルギーと位置づけられる.水力発電の多くはダムなどにおけ る大規模発電であるが,クリーンエネルギーの有効利用や分散型エネルギー確保の観点から,既存のインフ ラ施設や中小河川での遊休落差を利用した小水力発電が注目され,様々な適用事例が紹介されている 1) .本 報では試験的な取組みとして公園内の親水水路で建設された,下掛水車方式による小水力発電設備について, 施工概要,製作仕様および現場据付の概要について報告する. 表-2.1 施工概要 2.施工概要 件名 小水力発電設備製造及び設置作業 発注者 国土交通省北陸地方整備局信濃川河川事務所 (1)現場条件 作業内容 発電設備製作 1 式, 据付 1 式 施工概要を表-2.1 に示す.発電設備の設置場所は 納入場所 大河津せせらぎ水路内(新潟県燕市大川津地内) 工期 H22.2.16~H22.8.31 大河津分水河川敷公園に注ぐ,せせらぎ水路内であ る.公園内は、四季を通じ様々な光景が見られる憩 表-2.2 水路諸元 いの場でもあったため,発電設備の設置にあたって 水路幅/水路長 1.02m / 12.00m は流況に加え,景観に配慮する必要があった. 流量 0.515m3/sec. 有効落差 0.4m 計画取水位/下流水位 9.01m / 8.61m (2)水路諸元 越流水位 0.38m 発電設備は事前に建設されたコンクリート水路内 理論出力(包蔵水力)P =重力加速度g×流量 Q×有効落差 H h 0 に設置するものであり,河川を流れる水を貯めるこ 2 3 =9.81m/s ×0.515m /s×0.4m =2,021W となく,そのまま発電に使用する流れ込み式の発電 方式に該当する.水路の諸元と全景を表-2.2 および

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