基本が分かれば簡単便利 Excel関数 実用大全.PDF

基本が分かれば簡単・便利 関数 Excelには多種多様な関数が用意されているが、その全てを理 Excel 解し、覚える必要はない。一般的な業務であれば、代表的な 関数を使いこなすだけで十分だ。この連載では、仕事に役立 実用大全 つ実用関数を厳選して紹介する。今回は、集計処理の基本と いえる「合計」と「平均」を求める関数を解説しよう。 第1回　合計・平均から始める基本の集計 土屋和人＝ライター 　数値の合計を求めたいときに真っ 先に思い付く方法は、「＋」を使った 足し算の式をセルに入力し、数値を 1つずつ足していくものだろう。と ころが、合計したい数値が2〜3個 ではなく大量にある場合は、数式を 立てるのはとても面倒だ。 　そんなとき役に立つのが関数。数 特定の条件に従って 合計や平均を求める 値の合計を求めるSUM（サム）関数 は、Excelで最もよく使われている 今回解説する関数の使用例。会員制健康施設の利用記録データから、まずは利用料金の合計と、 体重の平均を求めよう。さらに、30歳を区切りとした年齢別の利用料金合計と、性別ごとの平均 関数といえる。合計したい数値がど 体重を求める。そのほか、さまざまな条件で集計する方法を紹介する れだけ大量であっても、比較的シン プルな数式で合計を求められる。 ●指定したセル範囲を全て合計する （サム） 大量の数値も簡単に合計 SUM ＝SUM（数値1，数値2，…） 　関数の計算対象となる数値などの 指定した数値やセル、セル範囲の合計を求める ことを「引数（ひきすう）」と呼ぶ。 図 1　SUM 関数を使 SUM関数の引数には、数値を1つ えば、指定したセル範 囲内の全ての数値の合 ずつ指定していくこともできるが、 計を簡単に求められ 通常は数値の入ったセル範囲をまと る。