場所情報コードを活用した位置情報サービスの実現 －場 ….PDF

【参考資料３】 場所情報コードを活用した位置情報サービスの実現 －場所情報コードの活用促進－ １．背景・目的 地理空間情報の高度活用を推進する中で、GPS 機能を搭載した携帯電話、カーナビゲーション 等の普及に伴い、屋外において位置情報サービスの提供と利用が拡大し、その一方で、屋内にお いては無線 LAN、IMES、電波マーカ等を活用した測位技術や地下街・駅構内地図等の３次元空間 情報整備の研究開発も進められている。現在、これらの技術を融合させ地理空間情報を屋内外で 統一的に利用できる位置情報基盤の環境整備が喫緊の課題となっている。 こうした現状を背景に、平成 22年５月 11日に IT戦略本部で決定された「新たな情報通信技術 戦略」において、３次元地理空間情報を利用した新サービス創出のため、「2010 年度から屋内外 の位置情報のコードの体系化・標準化、サービス利用ガイドラインの検討等、空間位置情報コー ドの基盤整備を関係府省連携の下で地理空間情報の活用を推進する。」として、新たな位置情報基 盤の確立を、国で行うべき喫緊の施策と位置づけ推し進めることとなった。 ２．事業の概要 国土地理院は、「新たな情報通信技術戦略」を背景として、緯度・経度・高さ（階層）から構成 される場所情報コード（ID）の標準化を図ることによりその活用を促進する。 平成 23年度の具体的な方策として、ICタグや QRコード等空間認識の指標となる場所情報コー ドを付与する媒体の選定や媒体を設置する箇所（位置情報点）の位置測定手法、位置精度の基準 及び場所情報コードを統一的に発行・管理する仕組みについて、学識経験者や関係機関を交えた 意見聴取等を行い、国際標準化を視野に入れたガイドラインを策定する。 ３．平成２３年度予算案額 国費 ２百万円 ４．事業の効果 ガイドラインの策定により、位置情報サービスだけでなく、GIS（地理情報システム）の活用を はじめとした新たな位置情報基盤の利用範囲が拡大するとともに、様々な位置情報サービスの技 術開発が促進されることにより、場所情報コードの活用分野が広がり、屋内外を通して安心して 位置情報、地理空間情報の高度活用が図れる環境が整備される。これらにより、バリアフリー社 会への貢献や観光事業、防災対策等への寄与が期待できる。 （問い合わせ先） 〒 305-0811 茨城県つくば市北郷１番 国土交通省 国土地理院 測地部 計画課長 宮崎 孝人 029-864-4730 課長補佐 土井 弘充 029-864-4731 新たな位置情報基盤の確立 － 場所情報コードを活用した位置情報基盤の整備 － 場所情報コードとは 「場所」を識別するために、ユニーク（唯一無二）なID方式で場所に対して一意に与えるコード。 0.1秒位の緯度、経度と高さ（階層）の位置情報等をコード化する。 場所情報コードの構造 場所情報コードのイメージ図 128bit 場所情報コード *************2 version等 Identification Code １階層 (約3m) Identification Codeに、位置情報（緯度、 経度、高さ）とその精度を組み込む