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高齢者等の安心居住を支える見守りシステム構築に関する研究 ～見守り安心ネット公田町プロジェクトの中間報告～ 技術研究所 環境技術研究チーム 主幹 鈴木 康嗣 公田町団地において地元ＮＰＯ法人等との連携による高齢者等の見守り支援システム の構築を行うこととし、そのための実証的研究をソフト・人による見守り活動を行政と 連携して平成21～23年度の3ヵ年の計画で進めている。本報告は、公田町団地で現在継 続的に行われているセンサー機器を活用した見守り支援システム構築の実証実験の中間 報告である。 本調査の内容は、下記のとおりである。 １．研究の背景 ２．公田町団地における取り組み ３．実証実験でのセンサー機器の設置状況 ４．今後の進め方 １．研究の背景 現在、我国では急速に高齢化が進む中で、高齢 者が安心して居住できる環境づくりが求められて いる。そのため、国及び自治体では様々な取り組 みが行われいる。 またＵＲ賃貸住宅団地においても、様々な高齢 者の安心居住のための支援方策を独自に行ってい る他、地元の地域活動としても孤独死を予防する ため高齢者等に対する見守り活動が行われる事例 等が見られるようになってきたが、人による見守 りだけでは負担が大きく、またカバーしきれない 等の現状である。 こうした背景のもと、ＵＲ都市機構では、ＵＲ 賃貸住宅において地元ＮＰＯ法人等との連携によ る見守り支援システムの構築を行うこととし、そ のための実証的研究をソフト・人による見守り活 動を行政と連携して取り組んでいる公田町団地に て行うこととした。本報告は、公田町団地で現在 継続的に行われているセンサー機器を活用した見 【団地の概要】 守り支援システム構築の実証的研究の中間報告で 管理開始年度 昭和39年 ＮＰＯの活動拠点 ある。 管理戸数 1,160戸（中層33棟） ２．公田町団地における取り組み 居住者世帯数 1,100世帯（H22.12現在） 2-1．団地の概要 （図表1）公田町団地の概要 公田町団地は、神奈川県横浜市の西部、鎌倉寄り にあり、最寄駅はＪＲ大船駅、駅からバスで15分か 周辺と同様に団地住民の平均年齢も高くなり高齢化が かる。管理開始は昭和39年で、ＵＲ都市機構の団地 進行してい