直流电力システムへの期待 - 二次电池社会システム研究会.pptVIP

直流電力システムへの期待 平成20年11月18日 「EVと社会システム研究会」発表 （社）日本電気協会 常務理事　森　信昭 再生可能エネルギーを巡る最近の動向 福田総理は平成20年6月9日、「低炭素社会?日本」をめざして、2050年までに国内のCO２排出量を半減させることを示す。 例えば、太陽光発電については、2020年までに現状（2005年度142万kw）の約10倍（約1，400万kw相当、新築持家の約7割）、2030年までには約40倍（約５，７００万kw相当、新築戸建て住宅の約8割、産業用?公共用施設全体の約8割に設置されている状態に相当する。）の太陽光発電設置を目標とすることが公表された。 一方、欧米での再生可能エネルギー大量普及対策としては、多極分散型電源と集中発電が共存する環境下で、複雑な電力供給運用を可能とするために、情報通信技術を駆使して電力会社と需要家間で双方向に情報を交流し、グリッドを安定化させる構想（スマートグリッド構想など）が提案されている 原油価格の急激な高騰、急速に発展する蓄電池技術を背景に、EV開発競争が激化し、それに伴い蓄電池を応用した新たなビジネスの台頭が予感されている。例えばEV蓄電池とグリッドとの連系による分散型電力システムの創造、電力自給型エコハウス構想、グリーンIT構想など。 発電部門における追加発電能力（2008年6月IEA公表） IEA提案の再生可能エネルギー大量普及対策（2008年6月洞爺湖サミット向けIEA公表資料） 系統の将来像　　　　　　　　　　 スマートグリッド、インテリグリッド、グリッドワイズと呼ばれる電力系統技術の革新 キーワードは「再生可能エネルギーと大規模電源の共存」、「需要も含めた最適化」、「デジタル技術の活用」 需要家を含めた最適化とは、電気の使用状況を「スマートメータ」などを使って計測し、電力会社と需要家が双方向に電気料金メニューや電気の利用状況をやりとりして、負荷平準化とコスト最適化を実現すること プラグインハイブリッド自動車や電気自動車の蓄電池を利用した系統の安定化対策は魅力（系統側からの制御が自動車所有者に受け入れられるかは課題） 日本におけるマイクログリッドのネットワーク提案の例（交流同期機理論による同時同量則の原則は免れ得ない） 自律分散型　非定常発電の電力量融通（ECOネット：自律型マイクログリッド） 新たなビジネスモデル台頭の可能性　　　　　 ?再生可能エネルギー普及のビジネスモデルは、既存グリッドとの連系か？それとも自立分散型ネットワーク構築か？あるいはその併用型か？ ?趨勢は蓄電池価格、電気料金水準、再生可能エネルギー発生電力の電力会社による買い取り価格などで決まるか？ ?EVの蓄電池を電力負荷平準化用に活用できれば、系統安定化コストの削減に大きく貢献する可能性を秘める ?蓄電池の運用主体は電力会社か、それともEV所有者か？ ?蓄電池の運用制御は自律分散型か、集中制御型か？ローカルエリア内での安定した電力需給バランスは成立するか？ 我が国における再生可能エネルギー（RE）大量普及への課題 不安定なREは系統面での安定化対策が必要。そのコストは誰がいかなる方法で負担するかが大きな論点。 課題１：配電網の電圧上昇による逆潮流の困難化 課題2：周波数調整力の不足 課題３：余剰電力の発生 解決策のオプション 　?配電系統の強化 　?蓄電池の設置 　?バックアップ電源との調整 　?地域間連系線の活用 需要サイドでの電力関連技術の進展 IDC（インターネット?データセンター）における電力供給の高効率化?高信頼性を実現するための高電圧直流給電技術の開発（「インテル　プラットフォーム技術セミナー2007」より） RPS法下における新エネルギー等電気等に係わる取引価格の調査結果（平成20年7月31日資源エネルギー庁発表） 日本卸電力取引所（JEPX）取引状況 直流配電システムの技術的課題 電源系統 　?系統連係（逆潮流、系統電圧上昇） 　?高調波流出対策 　?分散型電源出力制御 　?蓄電池充放電制御 関連法規、規格 　?安全規格、直流配電規程等 負荷系統 　?過電流、漏電、保護協調 　?過渡電圧、発振対策 　?瞬断、ノイズ 　?配線設計 システム全体 　?給電構成 　?給電電圧と変動範囲 　?安全対策 　?接地構成（漏電、感電、迷走電流、電触など） 　?制御、管理 負荷機器 　?コンセント、プラグ形状 　?絶縁設計 　?DC家電への改造の有無 　?安全規格適合 コンピュータと太陽光発電の進化のアナロジー 19thC 1945 1955 1965 1975 1985 1995 2005 2015　　　 2025 * 地上風力 洋上風力