技术家庭科家庭分野学习指导案.PDF

技術・家庭科(家庭分野)学習指導案 安芸太田町立筒賀中学校 教 諭 川 上 博子 １ 日 時 平成２２年５月２７日（木） 第５校時 ２ 学 年 第１学年１組（男子４名 女子３名 計７名） ３ 題材名 「私たちの衣生活 －快適で豊かな衣生活について考えよう－」 ４ 題材について ○ 題材観 私たちの生活は物質的に豊かになり，さまざまな衣服が店頭に並び，手軽に購入できるようになっ ている。そのような中で中学生が衣服を選ぶとき，流行やデザイン，他の人に映る自分の姿を意識し て購入する場合が多く見られる。また，毎日衣服を着用し快適に過ごすためには，洗濯やボタン付け などの手入れや補修が必要になってくる。ところが，ライフスタイルの変化による家事時間の短縮， 機械化で，スイッチ 1つで洗濯ができたり，形状記憶タイプの衣服の登場でアイロンをかけたりする ことも少なくなり，衣服の手入れや補修については親任せになっている傾向がある。こうした状況の 中で，日常着の手入れに関する基礎的な技能や知識を身に付けさせ，衣服材料や汚れに応じた手入れ と適切な補修を自らの手でできるようになることは，健康で快適な衣生活を主体的に送っていく上で 意義深いことだと考える。 本題材は，学習指導要領に示されている内容Ｃ「(1) 衣服の選択と手入れ」の「ウ 衣服の材料や 状態に応じた日常着の手入れ」と「 （3）衣生活，住生活などの生活の工夫」の「ア 布を用いたもの の製作，生活を豊かにするための工夫」との関連を図って総合的に学習できるように計画した題材で ある。製作物をエプロンとし，補修やアイロンの取扱いについても学習できるように設定した。また， 次題材の「Ｂ 食生活と自立」の調理実習で，製作したエプロンを活用させることを計画している。 ○ 生徒観 生徒はこれまでに，小学校家庭科でボタン付けやなみ縫いの仕方，ナップザック製作の学習を行い， 中学校では，衣服のはたらきや衣服の選択の仕方について学習している。衣服の選択の学習では，購 入の際に重要視するものとして，デザインや価格，サイズを上位に上げる生徒が多く，手入れのこと を考えて購入した経験をもつ生徒はわずかであった。 事前調査を行ったところ，半数の生徒が，時々洗濯機を使って洗濯をしたりアイロンかけをしたり していることが分かった。また，多くの生徒は，ボタン付けやほころび直しは「できない」と思って いることが分かった。さらに，生徒全員が「今よりもっと衣服の手入れができるようになりたい」と 考えているものの，「衣服の手入れをする時に困ること」として，「自分に技術が十分身に付いていな い」「方法がよく分からない」「する機会がない」など，知識や技術が十分身に付いていない様子が見 られた。 ○ 指導観 指導に当たっては，生徒に自分の生活を振り返らせながら，課題意識をしっかりもたせる必要があ り，身近な生活の中から，生徒自ら課題を発見し，解決を図る学習指導の工夫をすることが大切であ ると考えた。そこで，本題材では，一般的な衣服を取り上げるのではなく，毎日生徒が着用している 制服と学校の体操着を取り上げ，着用後に行う洗濯やアイロン等の学習へとつなげることにより，衣 生活における基礎的・基本的な知識と技術を身に付けさせることにした。また，衣服の手入れと補修 については，家庭で繰り返し実践する場を設けて，知識と技術の定着を図っていきたい。 ５ 題材の目標 ○ 衣服と社会とのかかわりを考え，目的に応じた着用や個性を生かす着用を工夫できるようにする。 ○ 日常着の計画的な活用を考え，適切な選択ができる。また，衣服材料に応じた日常着の適切な手 入れと補修ができるようにする。 ○ 布を用いた物の製作を通して，生活を豊かにするための工夫ができるようにする。 ６ 題材の評価規準 ア 生活や技術への イ 生活を工夫し創造 ウ 生活の技能 エ 生活や技術につ 関心・意欲・態度 する能力