第1学年社会科学习指导案.PDFVIP

第１学年社会科学習指導案 日 時 平成２４年１０月２５日（木）第５校時 学 級 １年１組（生徒数 男子１６名女子１５名計３１名） 場 所 １ 年 １組 教室 （ 南 舎４ 階 ） 授業者 花 井 眞 １ 単元名 第３章 「世界の諸地域」 第１節 アジア州 ―急速に進む成長と変化― ２ 指導の立場 （１）教材観及び指導観 新学習指導要領では，ウ「世界の諸地域」の各州に暮らす人々の生活の様子を的確に把握できる地理的事 象を取り上げ，それを基に主題を設けて，それぞれの州の地域的特色を理解させるとある。また，主題の設 定においては教師によって設定されるものであるとされていることから，東京書籍の教科書の主題に沿って， 本単元のアジア州の主題を「急速に進む成長と変化」とした。 単元構成としては，まず単元の導入では，「身近なものから見たアジア」について，「経済の成長」に関す る学習テーマが設定できるよう興味関心をもたせていく。また，地球儀や地図帳などを活用しながら，アジ ア州の自然環境，産業，生活・文化，歴史的背景などの特色について概観させる。さらに，アジア州の地域 的特色と課題を多面的・多角的に考察し，その成果を様々な手法で表現させていく。 本時では，アジア州の中でも「著しい経済成長」をしている「インド」と「中国」について，経済成長を 支える要因を資料から見出し追究させていく。終末では中国やインドが急速に経済成長できた理由は，中国 やインドの共通点である多くの人口，豊かな労働力，また，中国の豊かな資源とインドの高いＩＴ関連の技 術力，開放政策または外国企業との関わりが関連していると気付かせたい。さらに，急速に経済成長する中 で，都市部と農村部では貧富の差も激しく生活水準も低い地域があることも追究資料からつかませたい。 導入段階の課題の生み出しの場面として，アジア州の経済成長の理由について，「都市化が急速に進むア ジア」や「入り交じる文化やアジアの産業の変化」の学習で得た知識を基に，どの生徒にも予想がもてるよ う導入資料を工夫した。さらに展開では，生徒のおぼろげな予想が課題解決の糸口になるよう，できるだけ 生徒の言葉を生かした追究の視点を教師の意図的な板書で構造的に明確に示していく。また，全体交流では， 生徒間の発言のつながりによって多面的・多角的な考察となるよう教師側の意図的な指名や問い返しなども 行っていく。 （２）生徒の実態 社会科の学習において，一人一人の生徒が導入資料について様々な気付きがもてるように，提示する資料 は興味関心のあるものとしている。多くの生徒が課題に対する予想をもつことは，苦手である。また，個人 追究では資料から分かる事実の読み取ることすら難しい生徒が多かった。「第２章 世界各地の人々の生活 と環境」では，教科書の資料や自作資料に記述された内容をワークシートにまとめる学習を基本として進め た。また，個人の考えをもてない生徒は，毎時間のペア交流を取り入れたことで，仲間の意見を参考にして， 少しずつ自分の意見がもてるようになった。地理的分野では，課題解決の予想の段階で導入の写真資料から 気付いたことや疑問に思うことについて意見交流できた。しかしながら授業の展開においては，生徒一人一 人が読み取った事実や考えを仲間に伝え合い，自分の考え方を広げたり深めたりすることができるまでには 至っていない。 （３）「インド」と「中国」についてのレディネステスト（１年１組３１名 ９月２８日実施） 主な問題例 ・ 白地図の世界地図に「インド」と「中国」の位置を記入する。（完答１６名・中国のみ正解６名・インド 正解１名・未記入８名） ・ 「インド」と「中国」の首都名を答える。（完答０名・北京のみ正解１８名・インドのみ０名・未記入１ ３名） ・ 「インド」の国のイメー