第2学年B组理科学习指导案-chu.fuzoku.tottori.PDF

（公開授業２） 第２学年Ｂ組 理科学習指導案 授業者：井殿 加奈子 場 所：２年Ｂ組教室 １ 単元名 動物のなかま ２ 授業構成 （１）教材観 本単元は，「脊椎動物の観察記録に基づいて，体のつくりや子の生まれ方などの特徴を比較，整理し， 脊椎動物が幾つかの仲間に分類できること見いだすこと。無脊椎動物の観察などを行い，その観察記録に 基づいて，それらの動物の特徴を見いだすこと。」と学習指導要領に位置づけられている。多様な動物が 存在する中で，特徴的な動物について実際に観察調査を行うことは難しく，限られた動物を観察するだけ ではそれぞれの動物の特徴を比較，整理するのも難しい。そのため，映像を活用したり，図鑑やICT 機器 を用いたりすることでより多くの動物について知り，その特徴を比較，整理しやすくなると考えた。脊椎 動物については，分類をする上でその性質が調べやすく比較が容易であるが，無脊椎動物はそれぞれに特 異な特徴があり，現段階でなかま分けをすることは難しい。しかし，様々な形態の無脊椎動物を知ること で，生物の多様性に気付かせるとともに，生命を尊重する態度を育てたい。 （２）生徒観 生徒は，1 年生の「植物のくらしとなかま」の単元で，観察の仕方や植物の体のつくりの特徴からなか ま分けができることを学んでいる。動物に関しては，小学3 年時に昆虫について学習をしているが，その ほかの動物については個々の知識にばらつきがある。そのため，多くの生徒は，主な動物の名前は知って いるものの，そのほとんどは「名前を聞いたことがある。」「見たことがある。」という程度であり，特徴 について明確に理解はしていない。様々な物事に興味を持って，積極的に観察実験に取り組むことができ るが，考察を苦手としていたり，正しい答えを教師に求めたりする姿が見受けられ，自分たちでいろいろ な意見を出し合い，じっくりと考えることを課題としている。 （３）指導観 今回の授業では，生徒が自分たちで問題を解決することをねらいとし，班での調べ学習や話し合いを中 心とした学習を展開する。学習班を中心に個々にエキスパートを作ることで，より多くの動物についての 特徴を知り，比較させる。また，班でまとめたことをクラス全体で共有することでより内容を深めさせた いと考えた。その中で，脊椎動物は体のつくりや子の生まれ方などの特徴によりなかま分けができること や住んでいる場所，環境，食べるものによって体のつくりに特徴があることに気付かせたい。また，無脊 椎生物を学ぶ中で様々な特徴をもつ生物がいることを知り，自然界には多様な動物が生存していることに 気づかせたい。また，無脊椎動物の中でも，ホヤやナメクジウオには脊索とよばれる背骨に似た器官があ ることに気づかせ，次の「生物の進化」の学習につなげていきたいと考える。さらに，授業前後に行う課 題に関する質問への記述内容を比べることで，授業を通してどれくらい理解が深まったかを調べ，今後の 授業に生かしていきたい。 ３ 単元の目標 さまざまな動物の観察や調べ学習を通し，体のつくりや子の生まれ方などの特徴を比較，整理すること ができる。また，特徴を比較し，整理することで動物はいくつかのなかまに分かれることに気づく。 ４ 学習計画 （全９時間） 第１次 動物の生活と体のつくり（全４時間） 肉食動物と草食動物の体のつくり～チーターとシマウマを例に～ （１時間） 脊椎動物のなかま （３時間） 第２次 無脊椎動物のなかま（全５時間） 節足動物 （１時間） 軟体動物とそのほかの無脊椎動物（3 時間）本時2/3 動物のなかま分け （１時間） ５ 本時の学習について （１）本時目標 さまざまな無脊椎動物の特徴を調べ整理することを通して，無脊椎動物は脊椎動物に比べて多様な特徴 を