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小 学 校 平成２５年度 教育研究員研究報告書 道　徳 東京都教育委員会 東京都教育委員会 目 次 Ⅰ 主題設定の理由・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１ Ⅱ 研究構想図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２ Ⅲ 研究仮説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ Ⅳ 研究の方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ Ⅴ 研究内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ １ 基礎研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３ ２ 調査研究 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５ ３ 授業研究・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・７ ４ 実践事例 （１）第５学年 主題名：自分の夢や目標に向かって １－（２）希望・努力 ・・・・・・・８ 資料名：「二人の夢がかなった！」 （２）第１学年 主題名：友達を思う心 ２－（３）信頼・友情 ・・・・・・・・・・・・１２ 資料名： 「二わの ことり」 （３）第５学年 主題名：自分にできることを見付ける ４－（３）役割・責任 ・・・・・１６ 資料名：「どこかでだれかが見ていてくれる」 （４）第１学年 主題名：あたたかいこころで ２－（２）思いやり・親切 ・・・・・・・２０ 資料名：「はしのうえの おおかみ」 Ⅵ 研究の成果と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２４ 研究主題 自己の生き方についての考えを深め、未来への夢や希望につながる道徳の時間 ～ 自己や他者との関わりを豊かにする指導を通して～ Ⅰ 主題設定の理由 昨今、いじめ問題が深刻化し、児童の生命を尊重する心や自尊感情の乏しさ、規範意識の低下、人間関係を 築く力や社会性の育成が不十分といった数多くの課題が指摘されている。こうした課題の大きな要因として、 核家族化や少子化といった児童を取り巻く環境の変化がある。さらに、他者や社会との関わりが弱くなってお り、人間関係が希薄化していることが挙げられている。 実際の学校生活においても、友達と上手に付き合うことができず、自分の気持ちを素直に伝えたり、他者の 気持ちに共感し認め合ったりすることが苦手な児童が多く見られる。集団の中でよりよく関わり合うことがで きない児童が増えている。相手の立場や思いを尊重し、自分との共通点や相違点を感じながら、互いのよさを 認め合える人間関係が醸成されてこそ、よりよく生きる力が育まれると考える。 また、平成２５年４月に東京都教育委員会より示された東京都教育ビジョン（第３次）によると、将来の夢 や希望がもてない子供が少なからずいるという実態が明らかになっている。友達と共感し合い、認め合った経 験が少ないため、他者との関わりの中で自己を正しく理解する力が育まれていない。こうした問題が自分に対 する自信を喪失させ、児童の未来への夢や希望を萎縮させてしまっているのではないだろうか。 このような社会状況において、学校の教育活動全体を通じて豊かな心を育む道徳教育の重要性は一層高まっ ており、その要となる道徳の時間の更なる充実が強く求められている。 一方で、平成２５年２月の教育再生実行会議の第一次提言では「現在行われている道徳教育は、指導内容や 指導方法に関し、学校や教員によって充実度