冈山市水安全计画.PDFVIP

岡山市水安全計画 平成23年４月 岡山市水道局 《目 次》 はじめに 第１章 岡山市水道局の水質管理の概要 １-１水源の水質管理 （１）岡山市の水源 （２）水源における水質管理 （３）水源水質事故対策 １-２浄水場の水質管理 （１）岡山市の浄水場 （２）浄水場における水質管理 １-３送水、配水及び給水の水質管理 （１）送水、配水及び給水の概要 （２）送水、配水及び給水における水質管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 １-４用水供給事業体からの受水の水質管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 （１）受水の概要 （２）受水の水質管理 １-５水質検査 （１）水質検査の概要 （２）水質検査体制 （３）水質検査計画の策定 （４）水質検査における精度の確保 第２章 岡山市水安全計画の策定 ２-１策定の目的 ２-２基本方針 （１）安全性の向上 （２）お客様からの信頼の確保 （３）技術の継承と技術レベルの向上 ２-３危害分析 （１）水道システムに関する情報収集 （２）危害の抽出 （３）抽出した危害の評価 ２-４危害への対応措置 （１）管理対応措置の設定 （２）管理対応措置の文書化 1 第３章 岡山市水安全計画の管理運用 ３-1 管理運用 （１）運用と体制 （２）関連文書の管理 （３）文書と記録の管理 （４）検証と見直し ３-２効果的な運用への取り組み （１）研修の実施 （２）水質情報の収集 （３）設計及び工事の品質向上 （４）お客様との関わり 第４章 岡山市水安全計画と関連する施策 ４-１他の水事業体との連携 （１）用水供給事業体との連携 （２）隣接水道事業体等との連携 ４-２関連施策 2 はじめに 岡山市水道局では、これまで水源の状況変化や水道法における水質基準の強化に対して、水 道施設の改良や更新などのハード面の整備や監視体制などのソフト面の強化を行いながら水 道水の安全性の確保に努めてきました。しかし、水源の汚染事故や富栄養化によるかび臭の発 生、送水、配水及び給水の過程での濁水の発生や塩素消毒の不足など、水源から給水栓までの 水道システム全体の過程において、水質に悪影響を及ぼす可能性のある要因（危害）は存在し ており、加えて施設の老朽化や技術の継承などの諸課題が顕在化しています。このような状況 の中、水道水の安全性を一層高め、安定的に供給していくためには、さらなる維持管理水準の 向上と効率的で継続的な管理のあり方が求められています。 WHO （世界保健機関）は飲料水水質ガイドライン第3 版において、食品製造分野で確立さ れているHACCP （Hazard Analysis （＝危害分析）and Critical Control Point （＝重要管理 点））の考え方を用いて、水源から給水栓までのすべての過程で危害評価と危害管理を行い、 安全な水の供給を確実に行うための水道システムを構築する「水安全計画（Water Safety Plan ：WSP）」を提唱しています。 これを受けて、厚生労働省は平成20 年 5 月に「水安全計画策定ガイドライン」を作成し、 すでに安全性が確保され清浄な水が供給されている我が国の水道システムの一層の充実を図 るため、水道水の安全性をさらに高めるための水質管理の手法として「水安全計画」を策定し、 活用することを推奨しています。 「岡山市水安全計画」は、厚生労働省の「水安全計画策定ガイドライン」を踏まえ、これま でに蓄積されてきた知識や経験を整理し、危害の評価と管理対応措置を明確にし、水源から給 水栓までの統合的な水質管理を行おうとするものです。また、「岡山市水安全計画」の運用を 継続的に行うことにより、水道システム全体の維持管理水準の向上を図り、安全でおいしい水 の供給を確実にする体制整備の実現を目指しています。 水安全計画とは ・水源から給水栓まで