保健体育科学习指导案-aobadb.edu.PDF

保健体育科学習指導案 指導月日 2010.10.27（木）2校時 指導学級 第３学年１組 37名 指 導 者 教 諭 窪寺 祐二 養護教諭 丹野 邦子 １ 単元名 喫煙，飲酒，薬物乱用と健康 教科書：東京書籍「新編新しい保健体育」（P72～P83） ２ 単元について （１）単元について 現代社会では，社会環境の変化に伴い，情報の氾濫・ストレスの増加・規範意識の低下などを背 景に，青少年の喫煙･飲酒･薬物乱用の増加が問題となっている。社会では，青少年の健康を守るた めに，未成年の喫煙・飲酒については，法の整備や関係業界の自主的な措置への働きかけを行って いる。また，薬物乱用については，防止のための教育や啓発活動を行っている。しかし，たばこや 酒は，未だに自動販売機などで容易に入手できる状況があり，未成年者が自分の健康を考えず手を 出しているケースも少なくない。薬物乱用については，急速な国際化の進展により薬物が国内に持 ち込まれ，青少年にも容易に入手できる現状がある。現実逃避，ダイエット，大人のまねや友人か らの誘惑など安易な考えや無責任な行動から，薬物を乱用する青少年が増加傾向にある。青少年は， 精神的･身体的そして社会的に発育･発達の過程にあり，ニコチンやアルコール，薬物等に対する感 受性が高く，その影響は多岐にわたり，使用者個人の精神と身体の発育や発達を阻害し，社会への 適応能力を妨げる。また，非行や暴力などの問題との関連が深く，薬物乱用については，深刻な社 会問題の一つとなっている。 このことから，喫煙・飲酒・薬物乱用などの行為は，心身に様々な影響を与え健康を損なう原因 になることや，喫煙・飲酒・薬物乱用などの行為には，個人の心理状態や人間関係，社会環境が影 響することから，それらに適切に対処する必要があることをなど，正しい知識を身に付けさせ，理 解を深めさせる事が大切である。また，自ら学び，自ら考え，主体的に判断し，望ましい行動に結 びつけるための指導を行い，正しい判断のもとに行動に移せる実践力を育てることが大切である。 さらに，喫煙・飲酒・薬物乱用は絶対に許さないという意識の高揚を図るとともに，喫煙・飲酒・ 薬物を勧められた時に断る勇気の大切さや，自分自身を大切にする気持ちの育成なども併せて指導 していくことが大切である。 （２）学級･生徒の実態について 授業では，学習ルール(定時着席，ノートの書き方，発表の方法等)は，ほぼ習慣化されている。 また，「保健の学習は大切だと思いますか」の問に対して，「そう思う」「どちらかといえばそう思 う」と肯定的にとらえている生徒は，ほぼ全員であり（表１），学習に向かう雰囲気は良好である。 しかし，挙手発表が特定の生徒に偏り，自分の考えを述べる機会を十分に生かし切れていない生徒 が多数である。また，対話から相互が学び合い，何 かを見つけ出すためのスキルは十分とはいえない。 （表１）保健の学習は大切だと思いますか。 そこで，生活班単位でブレーンストーミングを取り 思う １７人 入れ，生徒の主体的な活動を促したい。また，学習 どちらかと言えば思う １９人 内容のノートやワークシートへ記録・整理が不十分 どちらかと言えば思わない １人 な生徒には声掛けをしながら支援をしていきたい。 思わない ０人 保健の学習は，普段の生活や社会に出て役立つと