元山口県立卫生看护学院保健学科-y.PDF

元山口県立衛生看護学院 保健学科 岡山麻衣 末冨すみれ 福田沙織 山本香代子 弘中 恵 防府豪雨災害がきっかけとなり、災害看護という視点で地域を 見る機会となった。 ◎災害弱者にとって、被災した際の不安は大きいのではと推測 ◎災害弱者は、災害後の生活にも影響が及びやすいのではないか ◎過去の災害研究から、災害弱者対策の難しさが明らか 災害弱者の不安を明らかにし、支援方法について検討 することは意義のあることだと考えた。 災害弱者（高齢者・乳幼児をもつ母親）の災害に対する不安の 内容と大きさを明らかにし、不安を軽減する支援について 考える 研 究 方 法 〇対象者 ：家庭訪問実習で訪問している 高齢者12名および乳幼児をもつ母親12名 〇期 間 ：平成21年10月28 日～平成21年11月14 日 〇方 法 ：①アンケート調査 独自に作成した自記式質問用紙を用いて 各項目について、「非常に不安」から「全く不安なし」までの １～５の間隔尺度を示し、回答は選択性とした。 ②インタビュー 質問紙を回収後、乳幼児をもつ母親２組、 高齢者２組に対し、半構成的面接を実施 〇分 析 : アンケート： 単純集計および不安の内容との属性クロス集計 インタビュー：コード化・カテゴリー化 〇倫理的配慮 ： 調査により得た情報は研究以外に使用しないこと、個人情報保護 に留意し、厳重に管理することを口頭及び書面で説明の後、同意を 得られた者に実施した。 70％ 体調を崩さないか 60％ 断水や停電でトイレや家電品が使えなくならないか 70％ 安全に避難所まで移動できるか 60％ 「自身の体調に関すること」 60％ 病院機能麻痺で通院や受診ができなくならないか 40％ 60％ 「断水や停電後の生活」 の項目に関しては、 * トイレに関して（行きたい時に行けるか、清潔か） 40％ 『あまり不安でない』 水や食糧が確保できるか 『全く不安なし』 *避難所で睡眠が十分とれるのか の回答がなかった。 交通機関麻痺等で外出困難になるのではないか *避難所の慣れない環境で、体調を崩さないか *避難所で入浴（シャワーや入浴が毎日できるのか） *避難所で他人と一緒に集団生活できるか 上記項目以外では 知りたい災害情報の入手できるかどうか 『あまり不安でない』 自宅が二次災害（土砂崩れ、浸水等）にならないか 『全く不安なし』 *避難所で感染症や食中毒にかからないか の回答あり 家族や知人と連絡がとれるかどうか 生活必需品（石鹸、ちり紙など）が確保できるか ＊避難所