染 色物の ソー ピングにおけ る再污染 につい て - j-stage.pdfVIP

ノ ー ト 染 色物 の ソー ピングにお け る再汚染 につい て Dye Redeposition in Soaping 菅 沼 恵 子* Keiko SUGANUMA 1.　緒 言 12) 適切 な ソー ピング剤お よび ソーピング方法を模索す る 反応染料:ミ カシオ ソヅ リリアソ トレッド8BS(日本 にあたって,考慮 しなければな らない留意点は,ひ とつ 化薬)(C.I.ReactiveRed11) には消費サイクル上問題 とな る各種堅牢性への影響 であ ナフ トール染料:ナ フ トールAS(誠 和) (C.I.Azoic り,事実 ソーピング剤 の種類に よって摩擦堅牢度 ・洗濯 CouplingComponent2),ブルー ソル トBB(誠和) 堅牢度が大 きな影響を受けることがわかっている1)2). (C.I.AzoicDiazoComponent20) も うひとつ考慮 しなければな らない点は,ソ ー ピング iii)　染色方法 操作 中の染料 による再汚染の問題である,これは無地染 (1)　建染染料 めの場合 はさして問題にな らないが,ろ うけつ染 め,型 前回2)と同様 の方法で染色 した. 染 め等 でとくに白地模様ができる場合,ソ ーピング操作 (2)　反応染料 中に脱落 した染料が白地に再付着 し,ひ どい場合にはあ 浴比30:1の水に対繊維4%の 染料 と30g/lの硫酸 たか もろ う防染 ・の り防染 が十分に行われなかったかの ナ トリウムを加 えて常温 で完全に溶解 させた.こ の液中 よ うな様相を呈す る.実用 を 目的 とす る綿製品の染色 の にあ らか じめ水に浸 して絞 った綿布を拡げて入れ,攪 拌 うちソーピング操作 を必要 とす る染料 には,ナ フ トール しなが ら30分間染料を吸収 させた.そ の後綿布 をい った 染料,反応染料お よび建染染料 などがある. んひ きあげ,染 液に対繊維10%の炭酸ナ トリウムを加 え そ こで任意に選択 したナ フ トール,反応,建 染染料 で て再び綿布を入れ,40分間固着操作を行 った.固 着後綿 染色 した綿布を試料 として,ア ルキル フェノールエ トキ 布を絞 り,二槽式洗濯機で30秒2回水洗 し,脱水 して 自 シレー ト,ラウ リル硫酸ナ トリウム,脂肪酸石 けん,ソ 然乾燥 した. フ ト型 アル キルベ ンゼ ンスルホ ン酸ナ トリウムの4種 の (3)　ナフ トール染料 ソー ピング剤に よる再汚染の違い,ま た再汚染 防止剤 と 下漬 け操作 は浴比30:1の ナフ トールAS溶 液 を用 して知 られ るCMC(本 実験 ではカルボキシメチルセル いて行 った.す なわち対繊維5%の ナ フ トールASに 濃 ロースエーテルを使用)の再汚染 防止効果お よび市販洗 度35%の水酸化ナ トリウム水溶液 を対溶液濃度1%に な 剤中に含 まれ る硫酸ナ トリウムの影響 を調べた. るよ うに加え,さ らに対溶液0.5%のロー ト油を加 えて, 浴比15:1の熱湯に溶か した.そ の後,水 を加 えて浴比 2.　実験方法 30;1とした.約30℃に冷えた ところで濃度37%のホル 1)　染 色 マ リンを対溶液0.5%加えた.こ の液中にあ らか じめ水 i)　試料:綿 ブロー ド#40(中尾 フィルター) に浸 して絞