第学年道徳学习指导案6-iwate.PDFVIP

6 第 学年 道徳学習指導案 日 時 平成１７年１０月２８日（金） ２校時 対 象 ３組（男１７名 女 １８名 計３５名） 指導者 井 上 学 １ 主題名 あなたの立場とわたしの気持ち〔寛容 ・謙虚 ２－（４）〕 ２ 資料名 お別れ会 （出典 ：学研 「みんなのどうとく」６年） ３ 主題設定の理由 （１）価値について 第５学年及び第６学年の指導内容２－（４）は、「謙虚な心をもち、広い心で自分と異なる 意見や立場を大切にする。」となっている。この内容は、より広がりと深まりのある人間関係 を築くために必要な、謙虚な心と広い心を育てようとするものである。 社会生活の中で人間関係を広げていくには、自分のことばかりではなく、相手の立場や考え を理解し、調和を図ろうとする気持ちが大切である。自分のことだけを主張し、相手を認めず 批判すれば、対立や争いが生じるのは当然であり、円滑な社会生活は望めない。そこで、お互 いの立場や考えを理解し、尊重できる広い心をもつことが必要になってくる。たとえ自分とは 違う立場や考えの相手であっても、人間として同格であり、尊重すべき人格をもっていること に気付くことで、寛容を深くとらえさせることができる。自分も不完全な人間であることを自 覚させ、謙虚な心をもつことによって、相手に対する寛容が得られると考える。 この期の児童は、他者への批判力がついてくる一方で、自己を冷静に見つめるにはまだまだ 未熟である。広い心で互いを認め合う大切さを感じ取らせ、内面を豊かに育てたい。 （２）児童について 学級の児童は、仲が良く、協力的な子が多い。グループ学習や係活動など、様々な話し合い 活動の場面で、スムーズに意見交流できる児童が増えてきている。 しかし、相手を気遣い、対立関係を避けるために方便として寛容になったり、自己中心的な 考えを押し付けようと理屈をこね強情な態度に出たりすることもまだまだ見られる。 そこで、自分も不完全な人間であり、過ちを犯しやすい存在であることに気付かせるととも に、どんな相手でも尊重すべき人格をもっていることに気づかせ、時には広い心で接すること が大切であると考える。 （３）資料について 本資料の主人公である直美は、お別れ会約束の当日、家族ドライブという誘惑に後ろ髪引か れる思いをするも、約束を果たす決心をする。ところが、一歩遅かった延期の電話に、友達の 約束を大切にしようとした気持ちを踏みにじられてしまう。友達は、都合が悪かったことを弁 解したり直美をなだめようとしたりするが、自分を正当化している直美の怒りはおさまらなか った。しかし、時間が経つにつれ、何のためにお別れ会をしようとしていたのか、はじめに返 って考え直すうちに、直美は、何となくすっきりとしない気持ちになってしまう。 相手をなかなか許せない直美の気持ちに共感させ、後にすっきりしない気持ちになっていく 姿を通して、ねらいとする価値について考えさせるのに適した資料である。 （４）指導にあたって 事前に、日常生活の中で友達と意見が食い違ったことと、そのときの気持ちについてのアン ケートを取り、導入の手がかりとしたい。 気づく段階では、自分達と同じような友達とのトラブルについて、直美の気持ちを追いなが ら考えていくことを確認する。 見つめる ・つかむ段階では、まず、自分の都合を犠牲にし、友達との約束を最優先させた 直美の誠実さに気づかせる。次に、一方的にお別れ会を延期された直美のショックと腹立た しさをしっかりととらえさせる。そのため、自分が一番正しく、友達の言い分を受け入れら れなくなる直美の気持ちに十分共感させ、「直美がなんとなくすっきりしない気