指导资料音楽第33号.PDFVIP

.pref.kagoshima.jp/ （通巻第１５３３号） 指導資料 音 楽 第 33号 ―小，中，高，盲･聾･養護学校対象― 平成 18年 10月発行 鹿児島県総合教育センター 我 が 国 の 伝 統 音 楽 の 指 導 の 進 め 方 ― 和 楽 器 を 活 用 し た 指 導 の 充 実 ― 創作・表現活動としての音楽は，児童生徒 ５月１日現在の実施状況（平成 18年５月， が自分のよさや可能性を発揮しながら，様々 県教委義務教育課調査）は次のとおりであ な音や音楽に働き掛け，仲間と共に音楽の喜 る。（表１・２） びや楽しさを味わう時と場である。 表１【必修教科における和楽器を用いた器楽指導に 平成元年に改訂された学習指導要領の中で， かかわる授業時数】 「つくって表現する活動」が小学校，中学校 時数＼学年 第１学年 第２学年 第３学年 ０ 109校 57校 137校 で取り入れられたことで，音という素材を通 １～５ 131校 179校 108校 して自分の思いや気持ち，感動体験などを表 ６～10 14校 17校 ９校 11以上 ７校 ９校 ８校 現しようとする活動が行われるようになった。 表２【器楽指導において使用する和楽器別の学校数】 これらの活動は，西洋楽器や声でも表現でき 楽器＼学年 第１学年 第２学年 第３学年 るが，和楽器は一つの楽器から様々な音色や 箏 73校 148校 46校 三味線 48校 48校 62校 奏法を生み出すことができる楽器で，音その 打楽器類 51校 44校 46校 ものへの関心を高め，音色を楽しみながら音 笛 16校 ９校 15校 尺八 ９校 11校 15校 や音楽とかかわっていくことができるという 琵琶 ０校 ０校 １校 特性から，自由な発想を生かした表現活動な その他 ８校 ５校 ５校 どに大変有効な楽器である。 表１から，５時間以下の時数を充ててい そこで，本稿ではこれらの特性を踏まえ， る学校が多いことが分かる。また，表２か そ