呼吸肺.PDFVIP

呼吸・肺 2008年1月3日 13:49 ・肺胞気の酸素含量(13.6％)に比べて呼気の酸素含量(15.7％)の方が多い。何故か？ ・肺胞のサーファクタントについて説明せよ ・安静呼吸では、胸膜腔内圧は陰圧である。何故か？ ・呼吸における胸膜腔内圧の意義を述べよ ・呼吸調節に関係している神経性および化学調節機構を説明せよ ・呼吸調節にかかわる化学受容器(中枢性、末梢性)をあげ、それぞれのはたらきについて説明せよ ・呼吸運動の化学的調節について述べよ ・呼吸調節のしくみについて(イ)呼吸中枢、(ロ)末梢受容器の2つに分けて各々の働きを述べよ。ま た、(イ)と(ロ)の相互関係についても分かり易く説明せよ ・呼吸調節において、呼吸中枢への求心性入力の種類とそれらによる制御機構について知るところを述 べよ ・呼吸調節のしくみについて、各調節系ごとに分かり易く説明せよ ・空気中の酸素が末梢組織まで運搬される仕組みを簡潔に述べよ ・呼吸運動のしくみについて述べよ ・呼吸器の気道は太すぎても細すぎても良くない。何故か？ ・肺の機械受容器とよばれるものを3つあげよ ・肺循環と体循環の違いについて述べよ ・心配循環および体循環について説明せよ ・肺のコンプライアンスとは何か ・中枢・末梢の呼吸受容器について、(a)その場所と、(b)応答するガスを答えよ ・閉鎖性呼吸障害において、呼吸数が下がる理由を、粘性仕事と弾性仕事の点から記せ ・肺活量および努力性肺活量の測定から、拘束性障害、閉塞性障害および混合性障害などの換気障害を 分類することができる。この関係を図示して説明せよ。 ・1分間の呼吸回数は、粘性仕事(気道抵抗)と弾性仕事(胸郭・肺の拡張)のバランスによって決まる。正 常安静時、拘束性障害時および閉塞性障害時の1分間の呼吸回数の変化を、粘性仕事・弾性仕事の変化か ら説明し、その関係を図示せよ。 ・呼吸の中枢はどこにあるか。また、吸息と呼息が繰り返し行われるメカニズムに関する代表的な説を 述べよ。 肺胞気と呼気の酸素含量 呼気は肺胞気と死腔の空気が混じったものであるから。 肺のサーファクタント 肺のサーファクタント(表面活性物質)は、肺胞壁の内面を覆う液膜に含まれる物質。Ⅱ型肺胞上皮細 胞で産生された、界面活性をもったリン脂質で、肺胞の表面張力を肺容積の増減に応じて変動させる働 きをもつ。 胸膜腔内圧 肺自体は能動的に広がる能力を持たないので、肺を囲む胸郭の動きによって受動的に拡張、収縮させ られて、喚起運動が形成される。胸膜腔内圧は、肺自体が弾性により収縮しようとする力と、それを抑 えて胸郭を広げようとする反発力のバランスによって生ずる。安静呼吸時において胸腔内圧はわずかに 陰圧となっている。吸気時にには吸気筋の収縮で胸郭容積が拡大し、胸腔内圧はさらに陰圧になり、そ の結果、肺は受動的に広げられる。ガスの移動は圧勾配によって発生するが、吸気筋の活動で胸腔内圧 が大きく陰圧になると、肺胞内圧が大気より陰圧となり、圧勾配が外界から空気を流入させる。 呼吸調節 延髄に存在する呼吸中枢には、化学受容体(中枢性・末梢性)、機械受容体(肺・気管)などからの入力 があり、脊髄の呼吸運動ニューロンにシグナルを送り、呼吸を調節する。また、上位中枢からは、呼吸 の随意的調節を受ける。 ・神経性調節 ・化学調節 生理学- 1 ページ ・化学調節 代謝量、血液ガスと換気量の量的関係や血液ガスの変化による換気量調節のしくみ。 中枢性呼吸性化学受容体：延髄・・・脳脊髄液中のPO2 ↓、PCO2 ↑に対して呼吸↑ 末梢性呼吸性化学受容体：大動脈体、頸動脈体・・・動脈血中のPCO2 ↑、H+ ↑(pH ↓) に対して呼吸↑ O 受容体は頸動脈体、大動脈体にあり、O の分圧を感知する。 2 2 + CO 受容体は延髄、頸動脈体、大動脈体にあり、CO により作り出されるH イオンの変化を感知す 2 2 る。 pH受容体は頸動脈体、大動脈体にある。 ・機械受容体による調節 肺伸展受容器、イリタント受容器、C-fiber受容器などがあり、