香芝二上山博物馆.PDF

常設展案内シートNo.１ 常設展案内シートNo.１ 香芝市二上山博物館 ■全国初 旧石器文化を紹介する石の博物館■ 香芝市二上山博物館 ■全国初 旧石器文化を紹介する石の博物館■ 二上山と３つの石 よみがえる旧石器時代 二上山と３つの石 よみがえる旧石器時代 香芝市二上山博物館 常設展案内シート に じょう さん たん じょう ■二上山誕生 奈良盆地の北西部、奈良県と大阪府が境を接するあたりに位置する二上山。 左右に金剛・葛城山系と信貴・生駒山系をしたがえ、四季折々、季節のうつろいの中でその優美な姿を変え ふたかみやま ていきます。古くは『万葉集』に詠まれ、万葉の「二上山」として古代史の舞台ともなりました。 しかし、それよりはるか昔…。 今から千数百万年前、二上山地域では活発な火山活動が繰り広げられていました。噴火は断続的に続いて か さいりゅう ＊１ いましたが、およそ１千万年前ごろに終息しています。二上山と周辺地域の地質は、溶岩や火砕流 堆積物 などで形成され、火山としての様相を呈していますが、噴火した当時の姿をとどめているわけではありません。 火山活動が終わったあと、この地域は地殻変動を受け、長い年月をかけて徐々に火山噴出物が風化・浸食 によって削られました。そのため二上山は特徴のある２つの峯をもつ山になったと考えられています。 ■二上山の地層と岩石 か せいがん たいせきがん へんせいがん 岩石は火成岩・堆積岩・変成岩に分類されま す。火成岩はマグマが冷えて固まった岩石で、地中 しんせいがん 深く生成された深成岩・半深成岩、地中のごく浅い ところや地表にマグマが噴出した火山岩に分けられま えん き りゅうもんがん す。さらに、火山岩は酸性か塩基性かで流紋岩・デ 下部ドンズルボー層 溶結凝灰岩 イサイト・安山岩・玄武岩に分類されます。 か こうがん （太子町・鹿谷寺跡付近） 二上山とその周辺の地質は、基盤となる花崗岩 の上に、二上層群とよばれる火山噴出物などと、古 か こ 大阪層群とよばれる河湖層（河や湖にたまった地 層）からできています。二上層群