出题先生一覧(岩田氏提供).doc

☆出題先生一覧(岩田氏提供) 4.13 高橋（３内）　呼吸について　過去出題あり 4.15 後藤（４内）　体表診察　　２題ほど常識問題出題予告 4.16 渥美（１内）　消化管 4.19 千葉（神内） 4.22 浦（２内）　血圧測定など　過去出題あり 5.14 佐々木（１内）　肝臓?黄疸　過去出題あり 5.21 高橋裕（１内）　免疫?内分泌　過去出題あり 5.28 三浦（２内）　心電図　過去出題あり 6.1 土橋？（２内）　狭心痛?心筋梗塞　過去出題あり 6.4 近江（４内）　エコーについて　過去出題あり 6.11 田中（３内）　咳など　過去出題あり 6.29 宮西？（４内）　腹部血管　過去出題あり 7.2 今井？（神内）　過去出題あり 7.6 桂巻?大村（１外）　肝生検など　過去出題あり 7.9 山田（３内） 4/13　高橋 １）低酸素血症の機序別分類 ①換気の異常（肺胞低換気） ?原因 　肺?肺胞自体のガス交換能に低下は見られないが、換気量が減少すること(肺胞低換気)によって起こる。これは以下の様な異常によっておこる。 　(1)呼吸中枢の異常：脳炎、出血 (2)末梢神経や筋肉の異常：重症筋無力症、筋ジストロフィー (3)気道?肺?胸郭系の異常：慢性閉塞鋭肺疾患、喘息の発作 ?結果 　PaO2↓、PaCO2↑となり、各種肺機能検査で異常値を示す。 ②ガス拡散能の異常 ?原因 　拡散障害により、肺胞から肺毛細血管内へガスが移動する量が減少することによって起こる。これは以下の様な異常によって起こる。 　(1)肺胞隔壁の浮腫と肥厚：肺水腫、肺線維症、間質性肺炎、ARDS、癌性リンパ管症など ?結果 　PO2↓、PCO2→or↑(CO2の拡散はO2に比べて40倍早いため)となる。このため、動脈血ガス分析(A-aDO2)の開大がみられる。また、COの拡散能力(DLCO)の低下(80％以下)がみられる。 ③肺血流(肺循環)の異常 ?原因 　肺血流(肺循環)の異常により起こる。これは以下の様な異常によって起こる。 　(1)解剖学的シャント(心室中隔欠損、肺動静脈瘻、肺静脈還流異常症) (2)血流量の減少(肺血栓塞栓症、原発性肺高血圧症) (3)O2輸送能の低下(Hb量の減少、O2-Hb解離曲線の右方移動) ?結果 　PaO2↓だがPaCO2の増加を伴わないことが多く、A-aDO2の開大がみられる。拡散障害?換気血流比不均等の場合と異なり、純酸素吸入を行ってもPaO2の改善は見られない。 ④換気血流比不均等分布 ?原因 　肺胞換気量と肺毛細血管血流量の不均等によって起こる。これは以下の様な異常によって起こる。 　(1)慢性肺気腫、ARDS、肺塞栓症、間質性肺炎、肺線維症、肺腫瘍など ?結果 　PaO2↓だがPaCO2の増加を伴わないことが多く、A-aDO2の開大がみられる。肺換気血流シンチによって診断できる。 ２）呼吸機能検査について ①)肺機能検査項目 　?RV：残気量　?ERV：予備呼気量　?TLC：全肺気量　?VC：肺活量 　?%VC：％肺活量　?FEV1.0：一秒量　?FEV1.0%：一秒率 ②換気障害の分類 　％肺活量、一秒率から、閉塞性疾患、拘束性疾患を判断できる。 　?正常：%肺活量80％以上、一秒率70％以上 　?拘束性肺障害：%肺活量80％以下、一秒率70％以上 　?閉塞性肺障害：%肺活量80％以上、一秒率70％以下 　?混合性肺障害：%肺活量80％以下、一秒率70％以下 (1)拘束性障害 　?肺胞壁の肥厚などによって肺コンプライアンス(肺の伸びやすさ)が低下し、換気障害を起こしたもの。TLCが減少するため、RV、VCの減少が見られる。 (2)閉塞性肺疾患 　?気道の閉塞性病変などにより、換気障害を起こしたもの。RVが増加するため、TLC、FRC、RV/TLCの増加が見られる。VCは変化しない。 ③flow volume curve 　努力呼気時の呼気量と流速をプロットしたもの。閉塞性肺障害、拘束性肺障害、上気道閉塞、末梢気道の閉塞性病変が診断できる 　?閉塞性肺障害：peakの低下と、peakから低下時の線が下に凸となる 　?拘束性肺障害：peakの低下と、VCの減少がみられる 　?上気道閉塞：peakの平坦化が起こる 　?末梢気道の閉塞性病変：ブイドット50/ブイドット25≧3(正常値：2) 　※ブイドット50、25（V50、V25）とは、VCのそれぞれ50%、25%が呼出されたときの気流速度を表す。 ④肺胞拡散能力 　肺胞から肺毛細血管内へガスが移動する程度。COの拡散能力(DLCO)で表す。 　DLCOを低下させる病態生理や代表的疾患は以下の通りである。