野外巡検Ⅱ韩国.PDF

野外巡検Ⅱ（韓国） 2012 年2 月20 日~26 日、6 泊7 日の韓国 巡検に参加しました。 2 日目 巡検に行く前には、事前準備として、東ア ジアのテクトニクス、花崗岩の成因と大陸地 3 日目 殻の形成、古気候変動と海進・海退、白亜紀 末の大量絶滅イベント、ストロマトライトと、 ５つの班に分かれ、それぞれ調べたことを発 4、5 日目 表し合い、その内容をガイドブックにまとめ r 目 ました。 図１に巡検の全ルートを示します。1 日目 の夕方にソウルから韓国入りし、6 日間かけ て様々な岩石、地質、化石の観察をしながら 6、7 日目 南下し、釜山から帰国しました。 図 1 Google Map より 韓国巡検ルートマップ 3 年生 の森大樹さんが作成 ２日目は、ソウル大学を訪問し、Cho 教授に 韓国の地質について講義していただき、講義後 はお昼ご飯をご馳走になりながらソウル大の 学生さんとも交流をしました。その後、Cho 先生に案内してもらって日本では見ることの 出来ない先カンブリア時代のgneiss、地震の化 石、quartzite の露頭（図２）を観察しました。 ３日目は、沃川盆地にて、先カンブリア時代 ～古生代初期の堆積岩や火成岩を原岩とする 変成岩類の露頭や、先カンブリア時代とカンブ リア紀の不整合露頭を観察しました。 図 2 京畿陸塊のquartzite の露頭 ４日目は、Park 先生の案内で慶尚盆地北 部にて、白亜紀の花崗岩体、周囲の岩石との 接触面、接触変成岩類の露頭や、白亜紀の華 山環状火成岩体の火砕岩類・貫入岩類の露頭 （図３）を観察しました。また、岩石に含ま れている鉱物や、粒径などを観察することに より、この露頭はどのようにしてできたのか、 例えば、マグマが貫入してできたのか、火砕 流が流れてできたのかなどを先生方の指導 も受けながら、自分たちで考えました。 図 3 華山環状火成岩体の火砕岩類・貫入岩類の露頭 ５日目は、梁教授の案内で、慶尚盆地北部 にて、非海成下部白亜系慶尚累層群上部の 淡水成ストロマトライト （図４）を、洛東 川沿いの露頭にて、非海生二枚貝類の産状 を観察しました。右図のストロマトライト