广岛豪雨土砂灾害报告(PDF形式784MB)-京都.PDF

2014年10月23 日 京都市防災会議専門委員会 洪水土砂部会 広島豪⾬⼟砂災害報告 千木良雅弘 京都大学防災研究所 謝辞：防災研究所，松四雄騎，ツォウ・チンイン，渡壁卓磨，平田康人 他 山地災害研究室 広島豪⾬災害 死者74名 2014年広島豪雨 災害における降 水分布と崩壊源 の分布（左）およ び崩壊密度の分 布（右） 2014/8/20 01:00‐ 04:00の3時間降水 量 崩壊は3時間⾬ 量150㎜以上の 部分に集中 地質と崩壊の 分布 ⼟⽯流は花崗岩と 堆積岩（ホルン フェルス）に発⽣ 花崗岩の場合，⼟ ⽯流の原因は最上 部の崩壊と流路の 侵⾷ ホルンフェルスの 場合，⼟⽯流の原 因は主に⽔の噴出 ２タイプの花崗岩 中粒花崗岩 細粒花崗岩 風化しやすくマサ土になりやすい 風化しにくく，大岩塊をつくる 2014年災害時の崩壊に多く含まれたが， 1999年の災害時には少なかった 粗粒花崗岩 中粒花崗岩 （1999年災害時の崩壊の主体） 緑井7丁目の土石流の上部（中粒花崗岩の崩壊） 八木3丁目の土石流の源頭部の崩壊（細粒花崗岩） 細粒花崗岩 中粒花崗岩 可部東6丁目 細粒花崗岩の⼤岩塊のために⼤きな破壊⼒ （甚⼤な災害の要因１） 1999年の災害の時には，⼤岩塊が少なかっ た 花崗岩地域の⼟⽯流は⾕の侵⾷が著しい （マサ⼟が弱い） →⼤量の⼟砂流出 Aホルンフェルスの⼟⽯流 C⾼標⾼部の緩斜⾯に強⾵化部が存在 （その⼟層の表層崩壊） （流路の侵⾷弱い） ―低標⾼部にはなし 航空レーザー計測による地形イメージ B所々にパイピング侵⾷ C B A 甚⼤な災害の要因2 被災家屋の多くが沖積錐の上にあった 八木3丁目 緑井8丁目 沖積錐は⼟⽯流の繰り返しによって成⻑ 緑井7丁目 （データは朝日航洋） ニュージーランドクック⼭近くの沖積錐 広島豪⾬災害のまとめ 被害の⼤きかった地域の⼟⽯流は，花崗岩の崩壊に起因している （⼋⽊3丁⽬，緑井7,8丁⽬，三⼊地区，可部東地区） 植⽣のある斜⾯が崩壊しており，裸地や伐採地が崩壊したわけで