住居家具试作报告.PDFVIP

164 生産　研　究 池　辺 陽　・　白　石　浩　二 　住居の椅子化の問題はすでにその可否の段階を過ぎ， 易さと快適性に重点をおいた。上張りは綿モケヅト金茶 時の問題になっている。しかしどんな椅子が今後の生活 （製作ヱムプレースベッド株式会祉）第2図は骨組を全金 に適当しており，漂準的な住居家具として取り上げられ 属製（2mmTユ9mm鋼パイプ，背受はユ3mm鉄筋）て接 るかとい5問題についてはその材料，価格等のことを含 合はすべて電気鎌接，スプリソグは月島掻条のジグザグ a めてまだ未解決の部分が多い。市場品の大部分はまだ応 スプリソグを使用，上張りはt’＝－svレザー（黒及びカ 接室の装飾品的色彩が強く，外面的で耐久力なく高価で ドミウムイエロー）である。（製作東京建材）第3図は ある。筆者は住居研究の一部として住居家具の問題を取 座部骨組は木枠に吋板の脚を使用，背受け』だけを13mm k り上げてみた。ここに紹介するのは最近のものの一部で 鉄筋を使用したもの〔張りはヘヤーロツク入ウ障張布目 まだ研究途上の試作的なものである。台所，収納棚等に ビニールレザー（ダP一クブルP）〕（製作エムプレスベy っいてはいずれ稿を改めることとしたい。 ド株式会社） 　2図3図とも，背の鉄筋は上部て背と離されて曲げて 1．　小　椅　子 あるがこれは動かす際に背張りを持たずにすむので汚 　小椅子は食事，家事，書斎等に使用される最も普逼的な れ，耐久力の点で相当有効のようである。2図3図はほ ものである。小椅子の良否は椅子生活に非常に大きな影 とんど同形式のものであるが丈夫さで2図がすぐれ，経 響があり，よく丸い背のないもので聞に合せているのを 済的な点，軽さで3図がすぐれている。現在一般住宅用 見るが一時に揃えられないにせよこのままでは椅子生活 としては3図型式のものとこの座背が板，合板のものを の疲労は非常に大きい。市販のこの型式のものには構造 使つているが，この型式で背受けを鉄筋にしたのは木製 的にも非常に弱いものが多い。第1図第2図第3図は皆 家具の猷陥のもっとも弱い点がこれで大きく救われるか 最近の試作であるが特に耐久力に重点がおかれている。 らである。この他全合板のものも考えられるが現在の日 　第1図は骨組は全部木製であるが背と座は一体構造に 本の段階ではまだ猷陥が大ぎく，コストも安くない。 し，脚部の接合は金属のスクリユーダボ（エムプレス 2・　居間用イス（アグライス） 杜）を使用したo座は11番5巻スプリソグ5箇使用，背 はフォrムラバーてある。特別新しい形でもないが使い 居間のイスはなかなか費用が高く，霞量も重くなりや 　　　．；一再：／1 ◎