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レビュー標準化による障害削減効果とその課題について System Fault Reduction and Problem On Review Standardization 株式会社 ユーフィット UFIT Co.,Ltd. 1 ○山本 千絵 Chie Yamamoto Abstract An importance of high quality level and high productivity is mentioned in software development. A cost to handle a system defect pressed the profit of the company. The cause of the system defect and the bug in the development process are very important problems. We analyzed the enforcement situation, as a result the disincentive factor of the review in the past system development and developed an effective review method. This review method reduced the defect outbreak number ratio 40% conventionally. This thesis describes about the systematization of review item, the process of review standardization and the defect reduction effect. 1. はじめに 近年、ソフトウェア開発において品質レベルや生産性の向上がますます重要視されている。品質に ついては、ＳＣＬ（システムチェックリスト）作成密度や障害摘出目標などの品質指標により、リリ ース前に綿密なシステム評価を行うことにより、高いレベルを実現してきた。また、生産性について も開発規模などの指標値を参考にすることで開発案件の分析を評価することが主流となっている。 しかし、依然として顧客に影響を及ぼすシステム障害が発生し続け、その後始末にコストをかける ことにより、開発で得た収益を圧迫している。障害はなぜ起こるのか？ハード障害やパッケージ障害 については、障害の発生を止めることは難しいが、開発工程の中で仕込んだバグを少しでも削減する ことはできないか？ 昨年度の障害を発生要因別に見てみると、開発工程における障害発生件数が約５３％を占め、その 中でも詳細設計ミス、プログラムミスで約４０％を占め、最大要因となっている。１つ１つの障害内 容を確認すると、事前にもう少し注意していれば防止できた障害もいくつかある。その根底を探って いくと、担当者と一部の有識者による不十分なレビューのみでリリースまでこぎつけてしまうケース があり、それが顧客影響障害の発生や開発工程の手戻りにつながっていることがわかった。 本論文では、レビュー項目の体系化とレビュー実施方法の見直しで実現したレビュー標準化による