海洋火山学-熊本大学.PDFVIP

はじめて学ぶ海洋学：第12回 “海洋火山学”で ウナギの産卵回遊の謎を解く yokose@sci.kumamoto-u.ac.jp ウナギの卵発見ニュースに隠れた真実 世間に流される情 報は、必ずしも真実 が告げられているわ けではない。 学問の世界でも裏 では、熾烈な戦いが 繰り広げられている。 研究は戦いである！ ２００６年７月 初めて“うなぎの航海”に参加 “うなぎ”ちゃんは、 どこにいるんで しょう～～～～～ね？ まだまだ、 プラプラ ヌラヌラ これからです！ ・・・ ？ いや～～， もっと南だ と思うが な。。。。 お！これは… Ａ．ｊａｐｏｎｉｃａかもしれ ないですね。筋節数は。。。 （カチ カチ カチ。。。♪） ＫＨ０６－０２ Ｌｅｇ３航海にて 15/15 東京大学海洋研究所研究集会 2006．9．26. 横瀬のうなぎ物語は、2005年に遡る。 • 航海模様の一部は、テレビを通じて放映され ている。 • ２００６年 テレビ朝日系 “テレメンタリー” （2006年9月26 日（火） 2:40～3:10） • 2011年 NHKBS“プレミアム” （90分番組） （2011年10月1 日 22 ：00~23 ：30 ON AIR) 地球科学的な観点から親うなぎの産卵場を検討してみましょう！ うなぎと地球学 新 説 ！ －深層流に導かれた親うなぎ達― 熊本大学大学院自然科学研究科 横瀬久芳（海洋火山学・地球化学） yokose@sci.kumamoto -u.ac.jp これがそのときのビューアー 東京大学海洋研究所研究集会 2006．9．26. はじめに 長年の調査航海によって、採取されてきた シラスウナギやレプトケファルスの空間分布 は、仔魚の分散過程が海流に支配されているこ とを明らかにしてきた。また、採取された仔魚 の耳石履歴から、産卵日の特定が進められ、新 月の夜が有力視されている (新月説）。一方、 産卵に向かう親うなぎの行動は、今もって闇に 包まれている。 近年、産卵場の最有力候補地として西マリ アナ海嶺中南部の海底火山が挙げられている。 そして、これらの海底火山の持つ地球科学的 特徴が親うなぎを誘導する原因と目されてい る(地磁気異常説、嗅覚説）。もし、これらの