中学校第3学年理科学习指导案.PDFVIP

中学校 第３学年 理科学習指導案 平成24 年 11 月12 日 指導者 村上 知治 １ 単元名 地球の運動と天体の動き ２ 単元について (1) 生徒観 生徒は小学校において、天体が東から西へ移動していること、星座を構成する星の並び方が変わ らないことやそれらの恒星の明るさや色の違いについて学んでいる。中学校ではこれまで、太陽や 月、太陽系を構成する惑星についても学んでいる。 宇宙に関する事象はテレビやインターネット等のメディアによって公開されることが多く、太陽 系の天体や宇宙についての興味･関心は比較的高い。また、これまでの学習でインターネットやシミュ レーションソフトを活用しているので、ＩＣＴに触れることについての抵抗は少ない。 授業においては、落ち着いて学習に取り組むことができる生徒が多く、一問一答形式の発問に対 する答えを発表することはできる。しかし、自分の考えを自身の言葉で表現し、他者の意見を参考 にして発表するということができる生徒は少数である。班での活動や話合いについては「できる」 と考えている生徒が多いが、意見の交流を行い、自身の考えを高める活動となるまでには至ってい ない。 (2) 教材観 本単元は、生徒の意欲を喚起しやすい内容であるが、思考の在り方が平面図から立体空間へと変 化し、加えて時間感覚も要求されるために、事象を理解することが困難になり、学習内容の定着が 難しいことも考えられる。小学校では地球上に視点をおいて天体の運動を学習しているが、本単元 ふかん では視点を地球の外に移動させ、太陽、星座、地球の位置関係を俯瞰して考えさせる必要がある。 定着が困難な単元ではあるが、学習活動を通して事象を相対的に捉える見方や考え方を養うこと ができると考える。 (3) 指導観 観察者の視点を明確にし、視覚的に理解を手助けできるような教具を工夫する必要がある。そこ で、教科書の写真以外にもＶＴＲやシミュレーションソフト等のＩＣＴを有効に活用することで、 具体的な空間イメージをつかみやすくしたい。そして、提示された資料やシミュレーション等のモ デルの中から規則性や類似性をグループで見付け出し、まとめていくという協働的な学びの場面を 設定することで、事象への理解度を高めていくことができると考える。 また、タブレット型の情報端末を利用し、困難な星空の観察を擬似的に行うことで、視覚的・体 感的に学習に取り組む場面をつくり、事象への理解度を高めていきたい。 ３ 単元目標 (1) 太陽の様子、月の運動と見え方、惑星と恒星に関する事物・現象に進んで関わり、それらを科学 的に探究しようとしている。 （関心・意欲・態度） (2) 太陽の様子、月の運動と見え方、惑星と恒星に関する事物・現象の中に問題を見出し、観察記録 や資料に基づく天体の特徴や見え方、太陽系の構造との関連などについて自らの考えをまとめ、表 現している。（思考・表現） (3) 太陽の様子、月の運動の見え方、惑星と恒星に関する観察などの基本操作を習熟するとともに、 観察の計画的な実施、結果の記録や整理、資料の活用の仕方などを身に付けている。（技能） (4) 太陽の特徴、月の公転と見え方との関連、惑星と恒星などの特徴、惑星の見え方と太陽系の構造 との関連について、基本的な概念を理解し、知識を身に付けている。（知識・理解） ４ 学習計画（ は、協働的な学びの場面 ☆ はＩＣＴ活用） 次 学 習 活 動・内 容 評価規準 １ 【天球と方位、時刻】 ・地球の自転と１日の時間の経 学習課題 地球の自転と方位の関係を考える