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2002 SURF研究報告 地域通貨とその活用事例に関する調査研究 仙台都市総合研究機構 Sendai Urban Research Forum ２ ０ ０ ２ Ｓ Ｕ Ｒ Ｆ 研 究 報 告 地 域 通 貨 と そ の 活 用 事 例 に 関 す る 調 査 研 究 仙 台 都 市 総 合 研 究 機 構 刊行にあたって 仙台都市総合研究機構は、仙台市の長期ビジョンや政策目標を提示していく と同時に、市民による自主的なまちづくりの支援を行うことなどを目的に、平 成７年３月に設立されました。 都市政策や都市問題に関して、地域の中にあって地域のために考える立場か ら調査研究データの蓄積を行う一方、社会経済システムの大きな転換期にあた り、これからの施策の方向性の提示とその実現のためのさまざまな提言を行っ てまいりました。さらに、市民と行政の橋渡し役となることが、当機構に課せ られた重要な役割であるという認識のもと、協働のための土台づくりや新しい 参加の手法を探りながら、市民、大学、企業などと力を合わせて調査研究活動 を続けております。 ところで、当機構は地域コミュニティが抱えるさまざまな課題や活性化方策 について、これまで各種の調査研究を重ねてまいりましたが、平成１４年度の 研究テーマの一つとして地域通貨を取り上げることにしました。少子高齢化社 会において人々を新たに結びつけ、住民同志による健康・福祉面の地域活動を 円滑にしていくツールとして、また、地域商業活性化のための複合ツールとし て、さらには、社会経済システムについて環境を考慮したものにするためのツ ールとして最近注目されはじめた地域通貨について、その仕組みや本質につい て調査研究するとともに、先進的な実践事例や国内各地での取り組みの現状を 調査して、産・官・民の役割分担、地域通貨活動の普及・発展のための課題や 方策等について検討し、とりまとめました。今後の仙台市における市民活動や 行政等の取り組みにいくらかでも資することができれば幸甚です。 最後に、本調査研究の実施にあたり、ご指導、ご協力をいただきました多く の皆様に、深く感謝申し上げます 平成１５年３月 仙台都市総合研究機構 理事長 佐藤 政一 目 次 1 第１章 地域通貨とその普及 １. はじめに ２. 世界に広がる地域通貨 ３. 地域通貨導入の背景 ４. 地域通貨の仕組み ５. 地域通貨の普及において留意すべき法制度 第２章 アンケート調査からみたわが国の地域通貨への取り組み状況 １. 調査の概要 ２. 調査結果 ３. .. 37 第３章 わが国の地域通貨活動の現状と課題 １. わが国における地域通貨の傾向 ２. 地域通貨の運営状況 ３. 導入効果とその検証 ４. 今後の課題 第4章 地域通貨の可能性 １. 地域通貨を成功させるために ２. 仙台市における地域通貨導入の検討 【主要参考文献】 【調査研究体制】 59 Ⅰ．地域通貨国内事例 Ⅱ．地域通貨アンケート調査 要 旨 １．地域通貨は、人々を新たに結びつけ、住民同士による健康・福祉面の地域活動を円滑 にしていくツールとして、また、地域商業活性化のための複合ツールとして、さらに