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Core Value １．QUALITY ２．RELEVANCE ３．CHANGE ４．COMMUNICATION August 2005 No8 手の機能評価法 iHope Newsletter これにより我国に於ける手の機能評価法は大きく転換 手の機能評価法 No.2 し始めた。 前回第7号より続き歴史と今後の展望について V ．DASH 導入の貢献と課題 上羽 康夫 DASH には機能障害と症状に関する質問が30 項目あ NPO 健康医療評価研究機構 医学諮問委員 日本手の外科学会 名誉会員 り、それに加えてスポーツ/芸術活動と仕事に関する選 日本ハンドセラピィ学会 顧問 択項目が夫々4 問ある。各項目は患者自身によって 1～5 点で評価される（P.3 参照）９） 。 IV. 日本手の外科学会における 種々な客観的検査データに基づいた従来の手の機能 手の機能評価法の変遷 評価法と異なり、DASH は患者が回答するアンケート 方式であり、患者立脚型評価法である。DASH 導入の 日本手の外科学会は長年に亘り手の機能評価法の標 最大の功績は客観的データのみに頼ってきた従来の評 準化に取り組んできた。1979 年に機能評価委員会が設 価法から患者の判断を重視した患者立脚型の主観的な 立され、田島達也委員長のもとで手の機能評価法が検 評価法を取り入れたことであり、その意義は大きい。 討され始めた。その後、生田義和委員長のもとで検討 従来の機能評価法では、13 項目に分けられた疾患を が重ねられ、1989 年に日本手の外科学会誌にその試案 夫々異なった様式で記載したので煩雑であった。DASH が掲載され、最終案が纏められた。1993 年平沢泰介委 では、総ての疾患の機能評価が同一の形式で記載でき 員長のもとで評価表第１版が出版された。その後も石 るし、複数の疾患が合併した症例でも手の機能評価が 井清一理事、平沢泰介理事、中村蓼吾委員長が中心と できる利点がある。 なり検討が重ねられ、1994 年にコンピュータ入力でき