协働基本理念学.pdfVIP

0 1 もくじ １．はじめに「協働の基本理念」を学びましょう ･･･････････････････････････････････････････３ｐ １－１協働の定義とは何でしょう？ １－２協働の意義とは何でしょう？ １－３協働事業の基本原則とは何でしょう？ ２．３つの事例から協働をイメージ ･･･････････････････････････････････････････････････7ｐ 事例1 ＮＰＯ法人 かみえちご山里ファン倶楽部 ― 「水源の森」啓発パンフレット作成事業 ― 事例２NPO法人 くびき野NPOサポートセンター ― 上越市ボランティア活動支援事業 ― 事例３ＮＰＯ法人 上越地域学校教育支援センター ― 特別な支援を必要とする子どもたちを育む環境づくり事業 ― 協働の可能性を含む事業類型と関係性 ３．協働の条例や条項 ････････････････････････････････････････････････････････････１４ｐ 上越市自治基本条例 （抜粋） 委託契約条項（協働版）（抜粋） 1 発行趣旨 上越市では平成 15年 8月に初めて「上越市市民と行政の協働に関する市民委員会」が設置され、「協 働」をキーワードにした話し合いが始まりました。翌年3月に同委員会により作成された「市民と行政との協 働に関する報告書」では「協働の原則」や「取り組むべき具体策」が示され、その後、有志による市民協働委 員会・NPO・住民組織と行政による根気強い話し合いと作業が継続された結果、平成18年8月には「委託契 約条項（協働版）」が、平成 19年1月には「市民活動団体と行政との協働に関する基本原則」がまとめられ ました。また多くの市民が参画し素案作りに関わった上越市自治基本条例（平成２０年４月施行）では、「市 民参画、協働等」の条項が盛り込まれました。 そこでこれを機に、協働に関する一連の作業を、今後取り組まれる協働事業の参考となるように「協働ハ ンドブック２００８」としてまとめました。 「協働」の関係づくりには市民・NPOと行政、双方の信頼関係や的確な役割分担、評価、改善が必要です。 「協働」の概念も手法も未だ定まっておらず、先駆的に取り組む現場では試行錯誤が繰り返されています。 このハンドブックが活用され、よりよい協働の事例が積み重ねられ、本誌自体に更なる改善が加えられるこ とを願います。 平成２０年３月 上 越 市 今なぜ協働なのか・・・ 今なぜ公共のあり方を考えるうえで「協働」が盛んにいわれるのでしょうか。それは、地域運営の仕組みが時代 に合わなくなってきたからです。これまで、私たちの生活が高度になるにつれ、経済成長を背景に公共サービスも 拡大し、行政機構は肥大化してきました。しかし、それも限界にきています。ますます多様で複雑になっている公 共ニーズを、これまでのように行政に委ね続けることは困難です。一方で、多様な形で市民活動が広がり、その 活力がよりよい形で公共にいかされる、真の意味での「協働」が望まれています。しかし、一言で「協働」といって も、受け取り方は人それぞれなのが実情です。そのため、個々の現場で混乱が生じ、相互不信を招いているケー スも少なくありません。そこでこの検討会で「協働」の定義や意義を議論しました。この検討成果が活かされ、互い の自主性に基づく適切な関係のもと、市民活動団体と行政が共に公共を支えあう地域社会が形成されることを願 います。 「市民活