器械运动-相模原立总合学习センター.pdfVIP

２．基本の運動 たせた。それを参考に、教師が技能面や人間関係を （１）研究テーマ 考慮した異質グループを組んだ。 「豊かにかかわり合う子どもの育成を 前転 ・後転は、できばえ３の子どもも多くいたが、 めざした器械運動のあり方」 その他の技については、できない、またはできばえ の低い子が多かった。 ～集団マットの取り組みを通して～ ②めあて１の学習を行う。 技のできばえを高めていくために行うのがめあて （２）研究のねらい １の学習である。そこでまず、それぞれの 「持ち技 近年、友だちとうまくかかわれない子どもが増え 表」を参考にして、できばえ３になりそうな技をピ てきている。また、運動の好きな子嫌いな子の二極 ックアップさせ、めあてを持たせた。そして、①で 化も顕著になってきている。そこで、従来個人達成 教えた技のポイントやできばえの基準をもとに同じ 型の学習と考えられて来た器械運動の学習の中で、 グループの友だちと共に練習を行わせた。 その問題を解決していくことをねらいとし、今年度 初めは、なかなか教え合いという段階まで進めな は以下の２つの視点を持って研究を進めることとし かったが、毎時間視点を与えていくことにより、徐 た。 々に深いかかわり合いが見られるようになってき 視点 １ かかわりを深めるためのスパイラル型の た。それとともに、技のできばえも全体として高ま 学習のあり方 っていった。（資料－１５～１８） 視点２ かかわりを深めるための集団マットの学習 ③めあて２の学習を行う。 のあり方 できそうな新しい技に挑戦するのがめあて２の学 （３）研究内容 習である。②と同様の方法で、個々のめあてを持た １．はじめに せた。めあてを達成するための練習の場 ・方法の工 今年度は、下記のような実態を持つ６年生を対象 夫や補助の仕方についても、教師が提示し、同じめ として研究を進めた。 あての友だちと共に練習に取り組ませた。新しい技 ◎全体的に活発で、外遊びや体育を楽しんでいる。 に挑戦するので、安全面の配慮については特に気を ◎学習用具の準備 ・片づけを協力して行う。 つけた。 ・マット運動に関しては 「好き」と答える子が少な 初めは教師が提示した場で、練習を進めていたが、 く、「得意」と感じている子も少ない。 練習を重ねると、同じめあての友だち同士で場や練 ・スパイラル型の学び方を知らない子が多い。 習方法の工夫をするようになった。新しい技を身に ・友だちの技のできばえを見合ったり、アドバイス つけることは子どもたちにとって重要なことであ をしたりする経験が少ない。 り、