看护病理学讲义ノート1导入.docVIP

病理学　１　講義ノート１　　　　　　　　　　　　　小林正伸 病理学とは？ 病とは病気の意味であり、理とは理解とか道理という意味であり、病理とは病気（異常な状態）下にある生命体（人間）の異常な状態を理解し、その原因を理解する学問である。 病理学とは、病気の原因やその成り立ちを科学的に理解するための学問 何が原因で病気になったのか？???????????????病因学 病気がどのような機序で人体に影響を及ぼしているのか？???病理発生学 病気によって組織の構造がどのように変化するのか？?????病理組織学 これらの理解によって初めて治療や予防の方策を提示できる。 病気の診断における病理学の意味 医療における病理診断の役割とは？ 　医療は診断、治療、予防の3つに大別される。（主に病院では診断と治療） 　病理診断は、病理解剖（剖検）、組織診断（組織診）、細胞診断（細胞診）の３つ。 　病理解剖とは、死亡した患者の病態，死因、治療効果を形態学的に判断し、最終的な診断を下すことを指すが、病理解剖の結果の積み重ねはevidence（証拠、事実）として今後の医療に役立つ。 病理学はなぜ看護に必要か？ 　上記した医療の一構成要素としての看護においても、一つ一つの看護的処置に対して、教えられたからするといった消極的な考え方ではなく、「なぜそうするのか」を知っていることが重要である。病理学は「なぜそうするのか」を学ぶために必須。 　病気や病変がどのようにして起こり進行していくのかを理解できれば、自分のしている看護は何のためなのか、その結果は患者の身体にどういう影響をもたらすのかを理解できる。（スライドにて褥瘡を例として説明） 医学用語の難しさ 治療に結びつく病理診断の例 　１．腫瘍性疾患における病理診断 　　　①良性か悪性か？?????????????????治療方針の決定 　　　②腫瘍の組織分類?????????????????治療方針の決定 　　　③リンパ節転移、異型度、分化度、浸潤???????予後推定 　　　④多剤耐性因子の発現、腫瘍マーカーの発現?????薬物の選択、経過観察 　２．非腫瘍性疾患における病理診断 　　　①感染症における病原体の同定???????治療法選択 　　　②炎症の活動度判定???????????慢性肝炎の治療法選択 　　　③糸球体腎炎の診断?活動度判定?????慢性腎炎の治療法選択 　　　など 病理学における用語の理解 病理学を学ぶ際に難しいのは、「用語」の意味を理解できないという問題と、病理学的「プロセス」を理解することが非常に難しいという点である。 病理学は、独自の特殊な用語を持っているが、それらは単に病理学の用語としてだけではなく、臨床医学の分野でも使用される用語であるから、覚えて理解する必要がある。病理学的「プロセス」とは、総論にて述べられる疾患の病因となる基本的なメカニズムであり、各論で述べられる様々の疾患を理解するためにはきわめて重要なことである。 疾患とは何か？?????????疾患（英語ではdiseaseで病気，疾病と同義語） 　　疾患とは異常が兆候や症状を介して臨床的に明らかになったもので、異常は構造的異常と機能的異常あるいは両方を指す。 　　体に異常が生じたために正常で健康な状態が失われている状態。 　　（単に異常が生じただけでは症状が認められずに疾患を証明することができないこともある。したがって疾患とは健康な状態が失われた状態にまで達したものを指す。） 疾患の特性 全ての疾患は分類し、診断することが可能な特徴を有している。疾患の特徴について論理的で秩序だった考え方ができるように覚えておかなければならない。特に以下の事柄については、どのような疾患でも答えられるようにしなければならない。 病因（疾患の原因） 病原論（病変の成立機序） 病理学的?臨床的特徴（疾患の構造的、機能的特徴） 合併症と続発症 予後と治療 疫学：疾患の発生率と罹患人口分布 多くの疾患では十分に解明されていない点もあるが、上記のようなリストに従って覚えておけば、知識の整理がしやすい。 病因の分類 　内因 　　①年齢、性別、人種などによるもの 　　②アレルギー体質など個人的なもの 　　③ホルモン異常など内分泌にかかわるもの 　　④遺伝?染色体異常など先天的なもの 　外因（有害刺激、ストレス、ストレス因子） ①感染因子（細菌、ウイルス、真菌、寄生虫）などの生物学的因子 ②一酸化炭素などの有害な化学物質による化学的因子 ③放射線、物理的外傷、熱傷などの物理的因子 ④栄養素の不足などの栄養障害 ⑤医療行為による医原病 疾患は宿主要因と環境要因との様々の関係によって起こる。ある疾患は、たとえば遺伝的要因と感染因子といったように複数の原因によっ