地籍调査概要-男鹿役所.PDF

1. 地籍調査とは？ -1 2. 地籍調査が行われていないと… -1 3. もし地籍調査が行われていれば… -2 4. 境界確認の重要性 -3 5. 地籍調査の作業手順 -5 6. 地籍調査の流れ -7 7. 境界杭について -8 8. 地籍調査でできること・できないこと -9 男鹿市総務企画部財政課管財班 地籍調査とは？ 主に市町村が主体となって、一筆ごとの土地について、所有者、地番、地目 を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。 地籍調査により作成された「地籍図」及び「地籍簿」の写しを、法務局へ送 付、登記が完了することで、地図及び登記簿が更新されます。 地籍調査の成果は、個人の土地取引から公的機関による地域の整備に至るま で、土地に関する多くの場面での基礎資料となります。 ○地籍とは… 個々の土地の現況を示す基礎的情報（所有者、地番、地目、面積…）であり、 「土地の戸籍」ともいわれています。 地籍調査が行われていないと… ところで、みなさんは登記所の図面を見たことがありますか？ 地籍調査がまだ入っていない地域では、登記所に備え付けられている土地の 位置を示す図面は、必ずしも正確なものではありません。これは、登記所に備 え付けられている図面の大半を、明治時代に作成された旧土地台帳附属地図（公 図）が占めているからです。この図面は、明治期の測量技術に基づいて作成さ れており、正確性に欠け、実際の土地とくい違っている場合が多々あり、土地 に関するトラブルの原因にもなっています。 ○相続した土地がわからない 相続を受けた土地の正確な位置や境界線がよくわからない。 公図と現地が一致せず、隣接者と境界争いが発生する場合もあります。 ○土地取引が円滑にできない 土地売買時に、隣地との境界確認に時間がかかったり、登記簿面積と実測面 積が異なったりするなど、トラブルの原因となることもあります。 ○公共事業が円滑に進まない 道路・河川などの公共事業を行う際に、現地と登記が一致していないと、計 画・用地買収に時間がかかり、事業が停滞することがあります。 ○災害復旧に時間がかかる 災害により、元の土地の境界がわからなくなった際に、境界確認に時間がか かり、なかなか復旧作業に着手できない場合があります。 ~ 1 ~ もし地籍調査が行われていれば… ○土地トラブルの防止、土地取引や利活用の円滑化に役立ちます 地籍調査を実施していると、土地の 境界線が明確となり、境界紛争などの トラブル防止に役立ちます。また、正 確な土地の状況が把握できるため、土 地取引の円滑化や利活用の推進にもつ ながります。 ○災害時の早期復旧に役立ちます 災害が起きてしまった場合でも、地 籍調査実施地域では、土地境界が明確 となっているので、元の位置へ容易に 復元することが可能となり、迅速に復 旧作業を進めることができます。 ○まちづくりに役立ちます 地籍調査の成果を利用することで、 公共事業の計画の作成等が容易とな り、行政の効率化にもつながります。