谷口林业-滋贺北部森林组合.PDFVIP

滋 賀 県 谷 口 林 業 滋 賀 北 部 森 林 組 合 位 置 谷口林業地は、滋賀県の東北部の長浜市谷口町（旧東浅井郡浅井町大字谷口）地方に あり、旧村名を田根村と言ったことから田根林業とも呼ばれている。しかしながら、谷 口集落独特の林業経営はこの地域に限られており田根林業と呼ぶことはふさわしくない と考えられる。 この谷口集落の東南には県下の秀峰伊吹山や七尾山があり、西側には戦国の武将“浅 井長政”の居城となった小谷山を望むことができる。 谷口林業地 滋賀北部森林組合 浅井事業所 長浜市浅井支所 ◎アクセス ☆JR 東海道新幹線「米原」駅から車で約４０分。 ☆国道２１号線より国道８号線に入りＪＲ北陸線「長浜」駅から車で 約２０分 ☆北陸自動車道長浜 IC より車で約１５分 ☆JR 北陸線「虎姫」駅から車で約１０分 - 1 - 自然条件 当地域は、伊吹山系に囲まれて小盆地の中にあり、森林は海抜２００～５００ｍの範 囲にある。山地は、秩父古生層に属し基岩は砂岩、角岩、粘板岩よりなり、土壌は表土 が深く肥沃な林地である。 年平均気温は１３．５℃で降水量は２､０００㎜以上ありスギの生育に適している。 雪は１１月下旬より３月上旬にかけて降り、平均積雪量は１ｍ以内である。しかしな がら、当地域の南南東に位置する伊吹山の影響を受けて、水分を多く含んだ湿雪が降る ことからしばしば降雪による冠雪害を受けやすい。 谷口集落を望む 谷口の集落の家並み 経営の特徴 １）太径木の用材生産 谷口林業は、択伐林経営を行うべくして森林施業を計画的に実施してきたわけ ではない。各森林所有者の経営規模からして必然的に行われてきた結果である。 必要量のみを伐採し、その伐採跡地に数本の自家養苗した大型苗木を植栽してき た。その結果が、今日の林相を形成したもので択伐といわれる谷口独特の林業で ある。 ２）小規模経営 谷口集落は現在４０数戸の農林家があり私有林１４７ヘクタール余りにはほと んどスギが植えられている。従って、１戸当たりの平均所有面積は３．０ヘクタ ール前後と林業経営というほどの規模はない。最大でも約１０ヘクタールの所有 規模である。（他に共有林が８８ヘクタ―ル） ３）高蓄積の備蓄林業 私有林の約９割前後を占めるスギ林の蓄積は、 約１１万６千立方メートルに達しており、年平均 生長量はヘクタール当たり２８立方メートル見込 まれている。 しかしながら、近年は材価の低迷も影響し伐