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宮崎市道路施設長寿命化修繕計画 平成２８年３月 宮崎市 道路維持課 目 次 １．道路施設長寿命化修繕計画の背景と目的 1 ２．管理の現状 3 (1)宮崎市道路の管理状況 3 (2)計画対象施設写真 3 (3)計画対象施設一覧 4 ３．道路施設長寿命化修繕計画の取り組み 6 (1)道路施設長寿命化修繕計画策定の基本方針 6 (2)定期点検 6 (3)道路施設の優先度評価 7 (4)対策区分及びＬＣＣ比較による最適工法 8 (5)修繕コストの縮減 9 (6)予算平準化 9 (7)道路施設長寿命化修繕計画の効果 10 ４．宮崎市道路施設長寿命化修繕計画検討委員会の概要 11 １．道路施設長寿命化修繕計画の背景と目的 高度経済成長期に社会資本が集中的に整備され、これらのストックは、建設後既に 30～50 年の期間を経過していることから、今後急速に老朽化が進行すると想定されて います。この社会資本ストックに対して、適切な維持管理が行われないことになれば、 インフラの機能不全により、人々の生活に影響を及ぼす恐れや、老朽化により事故や 災害等を引き起こす可能性が懸念されています。 宮崎市では、このような状況を受けて、平成２６年３月に「宮崎市橋梁長寿命化修 繕計画」を策定し、道路橋の長寿命化に向けて橋梁の維持管理計画を策定しました。 宮崎市が管理する市道には橋梁の他、トンネルや横断歩道等の様々な道路施設があ ります。これらの施設についても、橋梁と同様な対策が求められていることから、道 路施設の維持管理計画を定めた「道路施設長寿命化修繕計画」を策定することとなり ました。 道路施設長寿命化修繕計画の背景 現在、供用開始後の 50 年を超える道路施設は 10％程度 ①急速な高齢化 であるが、10 年後に 20％、20 年後に 50％を超え急激に 増加する。 近年の経済の低迷化の影響や少子高齢化、社会構造 ②厳しい財政的制約 の変化により社会資本整備への予算は減少傾向にある。 適切な修繕を先送りすると ▼崩壊に至るような事故による人命の危険 将来の懸念 ▼大規模修繕や施設の更新のための膨大な財政支出 ▼維持修繕工事に伴う交通規制（通行止め）による社会的損失 現 在 10 年後 20 年後 図 1.1 道路施設高齢化の今後の推移 －1－ このような社会資本ストックの懸念状況を放置すれば、重大事故につながるような 危険な道路施設が増大し、第三者被害につながるようなリスクが大きくなります。ま た、損傷や事故による交通規制が生じ、交通渋滞や物流の停滞による「社会的損失」、 大規模な補修や施設の更新に伴う「膨大な費用」が発生するおそれがあります。 このようなリスクに対応するために「道路ネットワークの安全性・信頼性確保」を 目標として、宮崎市における道路施設の維持管理の仕組みを見直すとともに、道路維 持管理の様々な取り組みの更なる強化を図ります。 平成 24 年 12 月 2 日 中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故