国际満载吃水线条约改正改正理由年月に-ClassNK.PDFVIP

2.12 国際満載喫水線条約改正 改正理由 2003 年 5 月に開催された IMO 第 77 回海上安全委員会（MSC 77）にて，国際満載喫水 線条約（以下，「LL 条約」という。）の改正案が採択され（Resolution MSC.143(77)）， 2005 年 1 月 1 日以降起工される船舶に対して適用されることとなった。この改正では，主 に Reg.16 倉口蓋規定の全面改正，Reg.39 船首部予備浮力規定の新設，その他従来の条文 の曖昧な部分の解釈規定の追加が行われた。よって，改正 LL 条約を参考に関連する規則 を改めた。 尚，Reg.14-1 に規定される倉口縁材及び Reg.16 に規定される倉口蓋に関して，LL 改正 では構造寸法を定めるための構造強度基準に関連して，腐食予備厚等の要件が明記されて いない。ばら積貨物船，鉱石運搬船及び兼用船については，すでに IACS にて改正 LL 条 約に適合するよう統一規則 S21/Rev.3 （2003 年 4 月採択）が改正されており，これを参考 に本会規則も改正済み（2003 年 8 月 27 日付一部改正）である。しかし，その他の船種に ついては LL 改正に伴い鋼船規則に必要となる規定がないため，IACS が統一規則 S21 を他 船種にも適用できるように改正中であることから，これを参考にして今回の規則改正を行 った。 改正内容 以下に主な改正点を概述する。 1. LL 条約の改正箇所 以下に LL 条約の改正のうち，本会規則改正に関連する主な規定について概述する。 (1) Hatchway coamings (Reg.14-1) 旧Reg.15 の倉口縁材高さに関する規定をReg.14-1(1) に移動し，同(2) に縁材高さの 軽減又は縁材の省略について規定した。 (2) Hatchways closed by weathertight covers of steel or other equivalent material (Reg.16) (a) 想定波浪荷重 Longitudinal position FP 0.25Lf Aft of 0.25Lf L 100m f Freeboard deck 1.75 t/m2 ⇒ Reg.16(2)(a)算式* 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 Superstructure deck 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 1.3 t/m2 ⇒ 2.6 t/m2 L = 100m f Freeboard deck 1.75 t/m2 ⇒ 5.0 t/m2 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 Superstructure deck 1.75 t/m2 ⇒ 3.5 t/m2 1.3 t/m2 ⇒ 2.6 t/m2 L = 24m f Freeboard deck 1.0 t/m2 ⇒ 2.43 t/m2 1.0 t/m2 ⇒ 2.0 t/m2 1.0 t/m2 ⇒ 2.0 t/m2 Superstructure deck 1.0 t/m2 ⇒ 2.0 t/m2 0.75 t/m2 ⇒ 1.5 t/m2 *: