统计的判别分析法若木宏文-j-stage.pdfVIP

253 統計的判別分析法 若 木 宏 文 0.は じめに 判別分析の例 として よく用いられているデータの中に,ア イリス ・データと呼ばれているデータ がある。 このデ 一タは,Fisher(1936)が 線形判別関数の適用例 として与 えた もので,あ やめ科の3 種類の植物,イ リス ・ヴェル シコロール,イ リス ・ヴィルジニカ,イ リス ・セ トサそれぞれ50本 ず である。 この3種 類 の植物の どれかであることはわかっているが,ど の種類であるかが不明の植物 のうちどれであるかを判定することである。 ここでは,簡 単のために植物の種類はイリス ・ヴェル シコロール(第1群)か イ リス・ヴィルジニカ(第2群)の どちらかである場合 を説明す る。Fisher (1936)は 測定値の線形関f(X)=Xaによって第1群 であるか第2群 であるかを判別することを 考えた.植 物が第1群 に属する場合の,確 率ベクトルXの 平均ベクトルを μ1,第2群 に属するとき の平均ベク トルを μ2とし,分 散共分散行列は,第1群 であっても第2群 であっても同じΣ と仮定す なる。Xaがaμ2よ りもaμ1に 近ければ,植 物は第1群 であると判別し,aμ2の 方に近ければ第2 群であると判別するとき,標 準偏差あたりの平均の距離 θ=laμ 一aμ21/(aΣ α)1/2が大きいほど,誤 判別の確率は小 さくなると予想 される。θを最大 にするaは 一1(μ、一μ2)の定数倍であることが容 をその推定値で置き換 えた ものは,フ ィッシャーの線形判別関数 と呼ばれ,多 くの統計解析パ ッケ ージに組 み込 まれて広 く使用されている。各群の50本 に関するデータの標本平均 と両群を合わせた 100本 に関するデータから計算 した標本分散行列は, 0.33539, 0.08947, 0.24309,　 0.05244 xl=(5。936,2.770,　5.260,　 1。326)1　 0.08947,　 0.10124,　 0.07702,　 0.04442 (0.1)　 s== x2=(6.588,　 2.974,　 5.552,　 1。026)10.24309,　 0.07702,　 0.26270,　 0.06096 0.05244,　 0.04442,　 0.06096,　 0.05727 であり,こ れらをμ1,μ2,Σに代入すると,f(X)=3.556x1+5.579　 C=(a/xl+a万2)/2=一16.663となり,0a島a娩 であるから,f(X)≧Cの とき,植 物は第1群 と判別され,f(X)〈Cの とき植物 は,第2群 と判別される。 1.判 別分析の基礎理論 前節の例のように,判 別分析は,あ る個体がK個 の母集団II1,…,11Kの うちのどの母集団に属す るかを,そ の個体の特性値x=(x1,…,xp)に 基づいて判別する問題 を扱 う.判 別されるべき個体は, 29 254 論 説 確率分布(測 度)をPkと するとき,P1,…,PKは 互いに異なうもの とする 。判別問題の定式化 と理 論は,Wald(1949),vonMises(1945)に よって与 えられた