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2014年6月10日五十岚佳那28MB

五十嵐 佳那 JAMA 2013 .10 .4. volume310 Number15 【背景①】 ?HAI(health care-associated infection;医療関連感染)の管理は最も複雑であり、入院患者の20人に一人は罹患すると予測されている。 ?MRSAとVREなどの薬剤耐性菌は、患者の感染症罹病率や致死率の増加に影響を与えている。 ?アメリカで薬剤耐性菌にかかるコストは年間4ビリオンドル以上といわれている。 【背景②】 ?CDC(Centers of disease control and prevention;アメリカ疾病予防管理センター)は、薬剤耐性菌保菌者との接触時には手袋、ガウンの着用を推奨している。 ?しかし、MRSAやVREや他の薬剤耐性菌はしばしば検出されないことがあり、接触予防策が徹底されていない現状がある。 ?小規模の非無作為化試験では、全ての患者に対して手袋、ガウン着用を行うことは薬剤耐性菌の獲得やHAIを減少させるかもしれないことを示した。 ?しかし、接触予防策は医療従事者と患者の接触の減少、有害事象の増加を関連付けた。 JAMA.2003 Oct 8;290(14):1899-905 Am J Infect Control.2009 Mar;37(2):85-93 そこで 仮説:ICUの全ての患者への接触時に手袋、ガウンを着用することでMRSA,VRE獲得率は減少するのではないか。 また、それによる有害事象は増えるのか。 【目的】 ICU全患者に対して、 手袋、ガウンを着用することは、 通常の予防策と比較してMRSA,VRE感染を減少させるかどうかを評価すること 【方法②】 〈PATIENT〉  ?SHEA(Society for Healthcare Epidemiology;米国病院疫学学会)のリサーチネットワークを通して募集した。  ?内科、外科または内科外科混合のICU病棟  ?ベッド数9から36と多用な規模の病院  ?アメリカの田舎、都市、学術的な地域まで広い範囲で  ?成人の患者 除外基準: MRSA、VREの監視培養検査を実施していない施設 【方法①】 〈STUDY DESIGN〉 マッチドペアクラスター無作為化試験 CONSORTガイドラインに沿って行われた [期間] 2011年9月~2011年12月:ベースラインデータ収集 2012年1月4日~2012年10月4:介入期間 ベースラインの期間でのMRSAやVREの獲得率をもとに、施設毎ランダムに2群に割り付けられた。 【方法③】 〈INTERVENTIONS〉 介入はICUレベルで行った。 介入群:医療従事者は全ての患者の病室に入室する際、全ての患者と接触する際に、手袋、ガウンの着用をした。 コントロール群:薬剤耐性菌を持っているとわかっている患者に対してのみ、CDCによる接触時の感染予防策のガイドラインに従った、標準的なケアを継続した。 ※医療従事者:看護師、医師、呼吸リハビリ士など 【方法③】 〈OUTCOMES〉 全ての患者は入院時、退院時にMRSA(鼻腔スワブ)、 VRE(肛門周囲スワブ)監視培養検査を行った。 *Primary outcome MRSAまたはVREの獲得率の変化 *Secondary outcome MRSA,VREのぞれぞれ別々の獲得率の変化 その他、 HAI、有害事象、訪室頻度、手の衛生のコンプライアンスの変化 ※獲得?入院時の監視培養検査は陰性で、退院時に培養検査は陽性であること。 【方法④】 〈STATISTICAL ANALYSIS〉 ?全ての解析はICUレベルで行われた。 ?第1種過誤は5%だった。 ?両群のデータは平均値で比較され、t検定が行われた。 ?予測率と95%信頼区間は指数で示された。 ?異なったICU規模を比較するため検定や推定は対数スケールで行った。 2 た 3人追加した . 【内容】 22の施設が選ばれた 2施設が除外された 20の施設が参加した ランダム化割り付け 介入群 コントロール群 【結果】 入院時の 被験者の特徴 と保菌者の割合 P=0.18 有意差なし 培養ミスによる 差のみだった 薬剤耐性菌獲得率 /1000 Patient-Days MRSAのみで有意差あり P=0.046 手の衛生のコンプライアンスと訪室回数 ?訪室回数は介入群で有意に減った。 ?退室時の手の衛生コンプライアンスは介入群で有意に増えた。 院内感染症の罹患率、致死率、有害事象発生率 ?有害事象発生率は介入群で低かったが有意差なし CLABSI VAP CAUTI mortality ?差はなかった 【DISCUSSION】 ■v医療従事者

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