26244012研究成果报告书.PDFVIP

１版 様　式　Ｃ－１９、Ｆ－１９－１、Ｚ－１９ （共通） 科学研究費助成事業　　研究成果報告書 平成 ２９年 ５月 ２２ 日現在 機関番号： ８４６０３ 研究種目：基盤研究(A)（一般） 研究期間：2014～2016 課題番号： 研究課題名（和文）春日信仰を中心とした南都における神祇信仰の展開とその遺品に関する総合的研究 研究課題名（英文）AComprehensiveStudyoftheDevelopmentofFaithinNativeDeitiesandIts Artifacts,FocusingchieflyontheKasugaFaithinNara 研究代表者 湯山　賢一 （Yuyama,Kenichi） 独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館 ・その他部局等 ・館長 研究者番号 交付決定額（研究期間全体）：（直接経費） 20,300,000円 研究成果の概要 （和文） ：この研究は、これまでに奈良国立博物館が展示し、または研究資料として蓄積してき た春日信仰関係遺品の再調査、あるいは海外美術館所蔵や個人蔵などの形で埋もれたままの未発掘資料の掘り起 こし等を通じて、この分野の研究を新たな段階へ進展させるものである。具体的には、信仰が生み出した春日東 西塔などの建築遺構、神鏡をはじめとする工芸品、宮曼荼羅をはじめとする絵画、あるいは神像彫刻など、考古 学や美術史学の見地に基づいた具体的な造形物を調査した。その成果として、毎年冬に特別陳列 「おん祭と春日 信仰の美術」を開催し、最終年度には、国内をはじめアメリカ・イギリスなどでの関係遺品の調査成果を含む報 告書を刊行した。 研究成果の概要 （英文） ：Theaimofthissurveyistodevelopstudiesinthisfieldby reinvestigationofculturalpropertiesrelatedtotheKasugaFaithwhichwereexhibitedorcollected asresourcesforhistoricalstudybyNaraNationalMuseumandbyinvestigatingsuchitemswhichare fromprivatecollectionsandforeignmuseums’ collections.Weinvestigatedremainsofbuildings includingtheEastandWestPagodaforKasuga,decorativeartsincludingdivinemirrors,paintings includingMiyamandalasandsculpturesofShintodeitieswhichwerecreatedwiththefaithbasedon knowledgeonarthistoryandarchaeology. Asanoutcomeofthissurvey,weheldtheFeatureExhibition “On-MatsuriandtheSacredArtof Kasuga” everywinterandonthefinalfiscal-yearwepublishedtheresearchreportbasedonthe investigationintotheitemsrelatedtothefaithwhichwereconductedinJapanandforeign countriesincludingUSAandUK. 研究分野：美術史 キーワード：春日信仰　春日東西塔　春日曼荼羅　神像　おん祭　海獣葡萄鏡 様 式 Ｃ－１９、Ｆ－１９－１、Ｚ－１９、ＣＫ－１９ （共通） １．研究開始当初の背景 画 ・工芸・考古・書跡のそれぞれの分野に担 奈良国立博物館は、奈良という地の利を生 当者を置いている。本研究においても、この かした文化財の調査とそれに基づく研究、そ