宇宙科学II电波天文学第7回-VERA.PDFVIP

宇宙科学II （電波天文学） 第7回 ビッグバン宇宙（続） 星の一生 前回の復習 1 ビッグバン宇宙論の三大証拠 宇宙膨張（ハッブルの法則, 1929年） 遠い銀河ほど大きな後退速度を持つ 元素合成（1948年） 宇宙における元素組成（水素~75%, ヘリウム~25%） は宇宙初期の高温状態から説明可能 宇宙背景放射（1965年） 宇宙が昔高温、高密度であったことの痕跡 宇宙背景放射 宇宙は3Kの黒体放射で満たされ ＣＯＢＥ（上）とWMAP （下）が ている＝宇宙背景放射 電波でみた宇宙（中央は銀河面） ビッグバン宇宙に対する最も重要 な観測的証拠のひとつ （宇宙が過去に高温高密であった ことの証拠） 宇宙背景放射のスペクトル 2 宇宙論パラメーター 宇宙の振る舞いはいくつかのパラメーターで書ける。 ハッブル定数 臨界密度と密度パラメーター ρ0は現在の密度 宇宙項パラメーター 曲率パラメーター ハッブル定数は時間の逆数の次元、臨界密度は質量密度の次元、他の３つは無次元 フリードマン方程式 宇宙の密度分布を通常の物質（非相対論的物質）およ び相対論的物質の和とすると、無次元化したスケール 因子の方程式は ただしΩ は通常の物質の密度パラメーター(ρ との比） N0 c ΩR0は相対論的物質の密度パラメーター (非相対論的物質のみの場合、Ω =Ω , Ω =0） 0 N0 R0 λ0 : 宇宙項パラメーター k0 : 曲率パラメーター 3 ビッグバン宇宙（続） いくつかの具体的な解 非相対論物質のみ(Ω =0)、曲率と宇宙項０ R0 の場合(k=λ=0) （τ= H0 t） 4 いくつかの具体的な解 宇宙項優勢の宇宙の場合(λ以外は0) 指数関数的に膨張する宇宙となる ビッグバン宇宙論の三大証拠 宇宙膨張（ハッブルの法則, 1929年） 遠い銀河ほど大きな後退速度を持つ 元素合成（1948年） 宇宙における元素組成（水素~75%, ヘリウム~25%） は宇宙初期の高温状態から説明可能 宇宙背景放射（1965年） 宇宙が昔高温、高密度であったことの痕跡 5 ハッブルの法則 近傍の銀河の距離tと後退速度v は比例する 銀河を光が出た時刻tでのa(t) 光子 波長λ スケール因子a(t) 伝播時間と距離の関係 後退速度