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卒業論文審査会 硬式野球ボールの投球挙動シミュレータの開発 東京理科大学工学部経営工学科　　　 大成研究室　4496099 森　淳一 発表構成 はじめに 2　目　的 3　溝田教授の研究 4　流体力学理論適用のための諸条件 4.2　球周辺の空気の流れ 4.3 空気抵抗 4.3.1　 抵抗係数 4.4　マグヌス力 4.5　ベルヌーイの定理 5.　投球挙動シミュレータの開発 5.2　投球挙動シミュレーションの流れ 5.3　投球挙動シミュレータ開発環境 5.4　空気力係数の入手 6.　投球挙動シミュレータの評価と検証 アンケート結果 7.　おわりに 参考文献 * はじめに 流体力学理論適用のための諸条件 投球挙動シミュレータの開発 投球挙動シミュレータの評価と検証 おわりに 硬式球の挙動シミュレーション ピッチングマシンでは投球不可能な変化球が多い．イメージトレーニングによる変化球対策は大変． 変化球 野球の試合をする際に打者を最も悩まし，投手にとって有効な手段 硬式球の挙動シミュレーション 硬式球の挙動シミュレーション 既存のPC投球挙動シミュレータ ?投手のアニメーションがない ?扱いが難しい ?高額である 本学野球部の変化球対策の現状　 ?打撃練習時に選手が投球する変化球 ?素振りイメージトレーニング ?野球打撃技術の向上 硬式球の挙動シミュレーション 本研究では,ボールにかかる空気力を風洞実験によりもとめ,投手の指を離れてからホームベースを通過するまでの球の動きをビジュアルに表現する. ?苦手な球種対策 ?雨天時の練習の補助 福岡工業大学工学部知能機械工学科　溝田武人教授 ナックルボールの不思議（日本風工学会誌　第６２号）　?ナックルボールの揺れる原理についての研究論文 フォークボールの不思議（日本風工学会誌　第７０号）　?フォークボールの仕組みの研究論文 硬式球の挙動シミュレーション 飛翔軌跡の式に３つの空気力（抗力Cd,揚力Cl，横力Cs）係数を代入し軌跡を表現している. 硬式球の挙動シミュレーション 4.1　レイノルズ数 レイノルズ数Ｒ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 直径Ｌの球が，空気密度ρ，粘性率ηの 空気中を速度Ｖで動く. ７．４ｃｍ 20℃で1.21×10(g/cm ) 20℃で0.018（ＣＰ） 流体の流れ特性 　　　 （4.1） 　図４a 滑らかな球や回転の少ない球 図４b 縫い目のある球や回転の強い球 硬式球の挙動シミュレーション 　　　　　　　　　　　　　　 A=πｒ（半径）＾２，空気密度ρ ボール速度V，抵抗係数 　　　 　　はレイノルズ数，球の凹凸により決まる. 図２参照 硬式球の挙動シミュレーション 20℃で1.21×10(g/cm ) ３ ３ 約43cm ２ 　　　　　 （4.2） 図２ 表面が異なる場合の抵抗係数と球速の関係 硬式球の挙動シミュレーション 　が大きく変化しない球速Ｖにおいて回転数ｆ（ｒｐｍ） 　　　をポンド重で速度をマイル/時で表すとKの値は　　　　　　であることが分かっている. 球速120km以下のとき 球速120km以上のとき 硬式球の挙動シミュレーション (4.3) (4.4) 4.4のつづき 図3 マグヌス力のしくみ マグヌス力 ボールの重さを単位とする力 球速（ｋｍ/h) 図4 球速と空気抵抗，マグヌス力との関係 硬式球の挙動シミュレーション 抵抗 抵抗 回転していないボール　　　　　　　　回転しているボール 　　ρV+ρgｔ+P=一定 ただし空気密度ρ，重力ｇ，時間ｔ，圧力Ｐ. Ｂ Ａ ＰＶ ＰＶ Ｂ Ｂ Ａ Ａ 図5 上式と図5＞ＰＡとなる.よってＢからＡに圧力差による力が生じる. 硬式球の挙動シミュレーション １　２ (4.5) 硬式球の挙動シミュレーション (5.1) (5.2) (5.3) 5.1　投球飛翔軌跡式 　 硬式球の挙動シミュレーション ユーザー入力 球　速　　　　　回転数　　　　回転軸の傾き（３軸方向） 投球の挙動アニメーション 出　　力 DBより　呼び出す （5.1）（5.2）（5.3）式 空気力係数 代入 T=0.02毎に　　アニメーションする