犯罪心理になれよう 第11回犯罪心理第11回第十.pptVIP

犯罪心理になれよう第11回 行動計量学研究分野 B3　植村菜穂子 文献 犯罪学　瀬川晃 13　犯罪の社会学的要因 II　社会集団と犯罪 ２　学校と犯罪 今日のテーマ 学校と犯罪 学歴と犯罪 学校不適応と犯罪 ?学校と犯罪?非行?研究への犯罪社会学的アプローチ 校内暴力 いじめ 「学校と犯罪」研究の評価 従来の学校と犯罪?非行の研究 学歴と学校生活への不適応 学校外で行われる犯罪?非行の問題 学校内で行われる犯罪?非行の問題 校内暴力 いじめ 学歴と犯罪 「犯罪者や非行少年の学歴は一般人の学歴に比べて低い」 要因 学校で十分な教育を受けなかったことによる社会性?道徳性の発達遅滞 低い識字能力による都市生活への不適応 低学歴者の多くは貧困家庭出身 知能や性格に欠陥がある場合が多い 低学歴そのものが犯罪の原因ではなく、貧困や知能?性格の欠陥など、低学歴者に共通する他の要因が影響 W?クヴァラシアス、W?ミラー 学歴の高い者は知的能力が高い 低学歴者より綿密に非行の発覚を防ぐ方法を講じているのではないか 現代社会は学歴重視の傾向が強い 低学歴者は社会的に成功を収める機会を厳しく制限される 社会的な成功への願望と、それを阻む現実との緊張が、低学歴者を犯罪へと導く（アノミー論） 従来の研究の問題点 街頭犯罪中心（窃盗、強盗、暴行、傷害） ホワイトカラー犯罪、企業犯罪、高級官僚の犯罪、政治家の犯罪などを視野に入れていなかった 「学歴と犯罪」の問題を、犯罪学の一般原則として定立できない 学校不適応と犯罪 「学校不適応（怠学、学業成績の不振、不登校）にある学生は非行率が高い」 怠学と非行との相関関係（グリュック夫妻） 非行少年の怠学経験：95% 非行歴のない少年の怠学経験：11% 個人的要因と環境的要因が影響 2つの要因 個人的要因 学力の低さ 集団生活に馴染みにくい心身の障害 環境的要因 家庭の貧困や家庭不和（家庭要因） 学力偏重で画一的な指導体制（学校要因） 不登校者の増加、原因の多様化 いじめ問題では、不登校者が犯罪?非行の被害者となっている→議論に修正が必要 学校と関連する4つの非行原因 清永賢二/岩永雅也編「逸脱の社会学」（1993） 緊張理論アプローチ 学習理論アプローチ コントロール理論アプローチ ラベリング理論アプローチ 1.緊張理論アプローチ 学力偏重教育を背景とした低学力生徒の欲求不満 低学力生徒は?成績?という価値基準では高い評価を得られない→強い欲求不満状態 解消するために、価値基準そのものを?暴力?や?悪さ?に取り替える 2.学習理論アプローチ 学校を舞台としたドラマシリーズの影響 非行少年は、非行の内容や手段を何らかの方法で学習する テレビなどのマスメディアによる大量の情報 ?学園ドラマ?などが、直接的に非行少年の行動に影響を与える 3.コントロール理論アプローチ 学校の教師の指導力低下による統制の緩み 両親や学校の教師による統制が強い場合、非行は発生しにくい 何らかの理由で教師に対する尊敬の念や愛着が薄らぐ　　　　　　　　　　↓ 教師による統制が緩む 学校での非行の発生をコントロールできなくなる 4.ラベリング理論アプローチ 学校、教師による逸脱のレッテル貼り 非行少年は、学校や教師によって与えられた?落ちこぼれ??不良?などのレッテルによって?非行少年」となる レッテルを貼られることで、非行少年はステレオタイプ的な役割期待に応えるため、非行を繰り返す 校内暴力 1970年代後半に注目を集めるようになる 対教師暴力、生徒間暴力、器物破壊暴力 ピークは1970年代半ばと1980年代前半 年間2000件前後の暴力事件 約9000人の生徒が検挙される 1980年代の校内暴力の傾向 「生徒の健全育成をめぐる諸問題?校内暴力問題を中心に」文部省（1982年） 授業時間中に教室内でも発生している 悪質化している 衝動型と計画型がある しばしば外部の暴走族や不良グループと関係している 全国的に発生している 年間を通じて発生している 複数の教師が集団で暴力を振るわれる 校内暴力は減少したのか 1980年代後半「次第に減少しつつある」 学校内の管理体制の強化 警察の積極的な介入 1996年度文部省調査 過去最高の約1万1000件 家庭、地域社会を含めた包括的な対策 教師への暴力→「いじめ」という生徒間暴力 いじめの量的特徴 件数の統計上の減少 1985年　約15万5000件 1991年　3万件を切る 1996年　約6万件 いじめの質的特徴 いじめの潜在化 手段の陰湿化 今日的特徴（森田?清永[1994]） いじめの潜在化 いじめが実際に存在しているか否か 加害者?被害者双方に「いじめている」「いじめられている」という認識があるか