利水滲薬分析课件.pptVIP

6、萹蓄　へんちく　Common Knotgrass Herb 【性味】苦、微寒。 【帰経】膀胱。 【効能】 1.利水通淋。 2.殺虫止痒。 3.利胆退黄。 4.赤痢菌抑制。 【応用】 1.湿熱淋、砂石淋：小便短赤、淋瀝澀痛、尿に砂や石が混じる。 2.皮膚湿疹、湿瘡、疥癬。 3.湿熱黄疸。 4.急性細菌性下痢。 5.トリコモナス性膣炎、胆管蛔虫症、蟯虫症、鉤虫症。 【用量】9～15g。外用には適量。 【禁忌】多服すると精気が損なわれる。 【配伍】 1.瞿麦?木通?滑石を加える：湿熱淋病。 2.大薊?小薊?白茅根を加える：血淋。 3.海金砂を加える：石淋。 4.茵蔯を加える：湿熱黄疸。 5.烏梅?花椒を加える：蛔厥。 【処方】 八正散。 【説明】 萹蓄は苦降下行であり、膀胱の湿熱を清利して利水通淋するため、熱淋による小便澀痛などに適用される。また殺虫止痒の作用も持っているため、皮膚湿疹、蛔虫症、蟯虫症、およびトリコモナス性膣炎、陰部瘙痒などの治療には、本品を内服するか、煎じた薬液で患部を洗浄すればよい。 8、海金沙　かいきんしゃ 【性味】甘、淡、寒。 【帰経】膀胱、小腸。 【効能】 1.利水通淋。 2.利胆排石。 【応用】 1.淋証：熱淋、石淋、血淋、膏淋など。 2.水腫、小便不利。 3.湿熱黄疸。 4.急?慢性扁桃腺炎、乳腺炎、丹毒など。 【用量】6～12g。布で包んで煎じる。 【禁忌】腎陰虚の者には慎重に使用する。 【配伍】 1.滑石を加える：熱淋。 2.石葦を加える：石淋。 3.車前子を加える：血淋。 4.萆薢を加える：膏淋。 5.牽牛子?甘遂を加える：脾湿太盛による全身の腫満や腹脹。 6.茵蔯を加える：湿熱黄疸。 7.鶏内金?郁金を加える：胆管結石。 【処方】 海金砂散。 【説明】 海金沙は甘淡で利尿し、寒で清熱し、降泄の性で小腸と膀胱の二経の血分湿熱をよく瀉して水道を通利し、淋証や尿道澀痛を治療する要薬である。五淋をすべて治療するが、特に石淋に適している。 海金沙と石葦はどちらも清湿熱?通淋痛の効能を持ち、熱淋?石淋?血淋の治療によく使用されるが、海金沙は石淋によく使用され、石葦は血淋や湿熱淋によく使用される。このほか石葦は身体上部では肺熱を清して咳喘を止め、下部では涼血して崩漏を止める効能を持つ。 9、石葦　せきい　Japanese Felt Fern Leaf 【性味】苦、甘、微寒。 【帰経】肺、膀胱。 【効能】 1.利水通淋。 2.清肺化痰、止咳平喘。 3.止血。 【応用】 1.淋証：熱淋、石淋、血淋。 2.水腫：腎炎による浮腫。 3.肺熱咳喘：急?慢性気管支炎。 4.出血証：崩漏、吐血、喀血、衄血、および外傷による出血など。 【用量】6～9g。多量では30～60gまで使用できる。 【配伍】 1.猪苓?滑石を加える：熱淋。 2.金銭草?海金沙を加える：尿路結石。 3.車前子を加える：血淋。また妊娠転胞（小便不通）も治療する。 4.檳榔?生姜を加える：咳嗽気喘。 5.茜草?白茅根を加える：崩漏、吐血、衄血、喀血など。 6.大腹皮?桑白皮を加える：浮腫。 【処方】 石葦散。 【説明】 石葦は利水通淋の効能を持ち、熱淋や石淋の治療によく使用されるが、止血の作用も持つため、血淋の治療に非常に適している。また本品は清肺化痰止咳の効能も持つため、現在の臨床では急?慢性気管支炎の治療にも使用され、一定の治療効果をあげている。 石葦と滑石はどちらも性寒で通淋の効能を持つため、熱淋や石淋、尿道澀痛の者に対する良薬である。ただし石葦は涼血止血の作用を持つため血淋によく使用され、滑石は性滑で利湿するため湿熱淋痛や石淋に対し適している。このほか石葦は清肺止咳?涼血止崩の効能も持ち、滑石は清暑止渇の効能も持つ。 10、冬葵子　とうきし 【性味】甘、寒 【帰経】大腸、小腸、膀胱 【効能】 1.利水通淋 2.下乳 3.潤腸通便 【応用】 1.浮腫 2.淋証 3.乳汁不通、乳房脹痛 4.腸燥便秘 【用量】10～15g 【禁忌】妊婦には慎重に用いる 【配伍】 1.茯苓?萹蓄?海金沙を加える：浮腫、小便不利 2.砂仁を加える：乳汁不通、乳房脹痛 12、萆薢　ひかい　Sevenlobed Yam Rhizome 【性味】苦、平。 【帰経】肝、胃、膀胱。 【効能】 1.利湿濁。 2.祛風湿。 【応用】 1.膏淋：尿が米のとぎ汁にように白く混濁している、慢性前立腺炎など。 2.白帯で湿盛に属している者。 3.風湿痹痛、および腎虚腰痛。 【用量】9～15g。 【禁忌】腎虚による遺精滑泄の者には慎重に使用する。 【配伍】 1.威霊仙を加える：風湿痹痛、関節不利、腰膝疼痛。 2.益智仁を加える：