《私见日本居酒屋文化》.docVIP

外国语学院--私から見た日本の居酒屋文化 PAGE PAGE 1 私から見た日本の居酒屋文化 外国語学院　2003(01)（日本語）章　和飛 指導教官：　包　央 要旨：　日本の居酒屋は長い歴史を持っている。大昔から酒場があった。江戸時代の酒場、江戸川柳の居酒屋、落語の居酒屋、明治から昭和にかけての酒場、本来、往来を歩いていて、長い歴史があった。日本の居酒屋は日本のひとつの経済力だとも言える。日本の会社では、新人が入社した時や、社員の部署が変わる時、職場で人事が変わる時に飲み会が行われる。また、新年会や忘年会、大切なことを皆で一緒に頑張って仕上げた時、一斉に居酒屋に行く。居酒屋はまた一種の日本文化である。働く時、一生懸命で原則を厳しく守る日本人のことは多分世界中の人、誰でも知ってると思うが、居酒屋にいる日本人は全然違う雰囲気であり、とてもにぎやかになる。平日職場で会って、仕事のことだけについて話すことが多いので、居酒屋に行けば皆遠慮せず、楽しい気持ちで話をすることが出来る。 キーワード：縄のれん；赤ちょうちん；酒場；常連；仲間意識 はじめに 日本の赤ちょうちんの居酒屋は、今まであまり評価されることもなかったが、しかしイギリスのパブやフランスのカフェ、アメリカのバー、スペインのバールなどに十分匹敵する。ひとつの完成した飲酒文化であり、多くの人々の人生に、生き甲斐を与えてきたという立派な功績もある。 2.居酒屋の歴史 日本の居酒屋は長い歴史を持つ。 2.1大昔の酒場 神代の時代から焼餅やきの本妻をなだめるのに酒を飲ませた大国主命ということから、日本人は酒好きであるとともに人生において、酒を利用することもよく知っていた。だから、日本の居酒屋の歴史もかなり古いことは間違いない。 酒は、おいしいばかりでなく、人を酔わせ、いい気持ちにさせることから、人々はそれを神に捧げ、恐ろしい神を味方に引き入れるか、なだめて大人しい神に変えようとした。それがお神酒だった。昔は上司や、同僚、おとくいなどより、まず神様に根回ししてお頼みしておくことが肝心だった。三世紀のはじめ、中国の魏の使節が九州を訪れた見聞を記録した『魏志倭人伝』は「人性、酒を嗜む」とし、特に葬式には「歌舞飲酒」したとしているから、日本人は酒が好きで、ことに葬式では無礼講だったことが伺われる。『古事記』[1]にススコリという帰化人が献上した酒が「笑酒（えぐし）」つまり美酒なので、大王（おおぎみ、応神天皇）も喜ばれたとある。五世紀ごろ、大陸から麹による酒造りが伝わったのではないかと考えられる。ススコリという帰化人は、後に酒造りで活躍する秦氏の先祖とも言う。そのような昔からの日本人は、主従、仲間、利害関係といった人間関係の根回しに、酒を利用してきた。酒は天皇など、強者に対する服従のしるしや、婚礼の契り、客の接待にも、欠かせないものとなった。 日本の居酒屋に関する記録で一番古いのは、あまり芳しい話ではない、「続日本記」によると、天平宝子五年（七六一）に、皇族の一人で酒癖[2]の悪い葦原王[3]が酒場で飲んでいるうちに相手を殺し、その相手を切り刻むという事件があった。皇族なので処分は死刑などにはならず、皇族の身分を剥奪され、種子島に島流し[4]になったという。ということは、奈良時代の、例の道鏡[5]が幅をきかし[6]ていたころには、すでに居酒屋があったわけだ。 当時は白酒、黒酒と呼ばれたようなちゃんとした酒を宴会で飲めたのは貴族だけで、庶民は万葉集の山上憶良の『貧窮問答の歌』にあるような「糟湯酒」[7]という、酒粕を湯で溶いたものなどを飲むのが精一杯だったようだ。 平安時代になると、農民が魚を食い酒を飲むことを禁止した。この禁制は、このときは初めてではなく、以前からあった掟を国司が守って厳しく取り締まるよう、強制しようとしたものだった。当時の貧しい農民が、いつも酒を飲めたとは思えない。せいぜい、祭りや行事のハレの日に飲むのがやっとだったのだろう。それでも、かなり広く庶民も飲むようになっていたわけだ。この禁制はそれほどよく守られた様子もない。平安時代には、大宮人をはじめ、酒癖や酒の失敗、大酒などで名を残した人が多い。「魚酒の禁」や、祭りや医薬以外の目的での飲酒宴会を禁じる政令が頻繁に出たりした一方で、渡来人系の秦氏などによる民間の酒造りも普及し、平安京には早くから居酒屋があった。当時、京都の衛士や使丁は、ほかの商売のアルバイトはしてはならないが、飲食を供する店はこの限りではないという定めがあったことからも、食堂や酒場のようなものはあったらしい。しかし状況証拠だけで、具体的な記録はない。やがて、武士が台頭し、源平の時代となると、よく遊女の話が出てくるから、遊女[8]を提供し酒を飲ませる商売もあ