成人歯科保健と地域诊断-8020推进财団.PPT

成人歯科保健と地域診断 安藤 雄一 （国立保健医療科学院?口腔保健部） 本日の講演内容 （目次） 歯科において地域歯科保健（公衆衛生）対策が必要な理由 口腔と全身の関係も含めて 地域診断の概論と歯科における事例紹介 成人歯科保健のポイント 成人歯科保健の事例 歯周疾患対策 う蝕対策 【付】 統計を読むうえでの注意点 成人歯科健診受診者のバイアスの問題など 歯科疾患の特性 多発性（国民病） 不可逆性（難治性）と蓄積性 予防可能性が高い 年齢特性 長期的維持管理の重要性 “８０２０”とは？ 「８０」の意味？ 「２０」の意味？ 歯科において地域歯科保健（公衆衛生）対策が必要な理由 有病率が極めて高い 生活上の「困りごと」の一要素となっている 全身の健康状態と密接に関連している可能性が強い 予防対策が可能である 疾病別にみた通院者率（ベスト10、人口千人対）1998年度国民生活基礎調査 歯科疾患が社会生活に及ぼす影響 仕事に支障 11.6% 欠勤?早退 17.1% 不眠 10.9% おいしく食事ができない 30.8% 健康日本21 → 健康増進法 第154回通常国会で 健康増進法が成立（2002.8） 健康日本21では事務次官通知 　　→健康増進法は、大臣告示（大綱） 「…ねばならぬ」の度合いが強くなる その背景として、口腔が全身の健康に寄与しているという科学的データが寄与 北九州市?高齢福祉入居者に対する６年間の追跡調査（嶋崎ら： JDR, 2001/4） 「準寝たきり」の危険因子東北地方一農村における６５歳以上高齢者の追跡調査（ ６年間） 年齢（高い） 性（男性） 歩行速度（遅い） 咀嚼能力（低い） 過去１年間の入院歴（あり） 血清β-ミクログロブリン値（高い） 高齢障害者の歯科治療とその障害に対する効果① 高齢障害者７０名に対して訪問歯科診療を実施し、障害に対する歯科治療の効果を判定した 治療前後の所見からみた高齢障害者のＡＤＬ、ＱＯＬ、食事機能に対する歯科的効果は、十分大きく明らかであると思われた。 その他の介入による影響は認められなかった 以上の結果は、歯科治療そのものの効果であると考えられた 高齢障害者の歯科治療とその障害に対する効果② 〈歯科治療による障害改善の機序〉 歯科治療による口腔機能の改善 ↓ 食べることを中心としたＡＤＬの改善 ↓ ＱＯＬの改善 健康日本２１の目的 壮年期死亡（早世）の減少 健康寿命#の延伸 痴呆や寝たきりにならない状態で自立して生活できる期間 生活の質（ＱＯＬ）の向上 健康日本21地方計画策定予測される最悪パターン 計画書や資料を集める お題目を作る 担当者に適当に振り分ける（作文コンクール開始） 先進地事例や国の示したヒナ形をあてはめる 分量を適当に調節する（みんな同じくらいの分量に） 危ない表現を削除し、曖昧にする 事務局案完成 偉い人を呼んだ会議で事務局案を了承させる（しゃんしゃん） 計画書完成「おめでとうございます」 あとは「首長室」の棚に飾っておしまい 糖尿病、循環器病、ガンの予防対策～「健康日本２１」報告書から～ 本日の講演内容 （目次） 歯科において地域歯科保健（公衆衛生）対策が必要な理由 口腔と全身の関係も含めて 地域診断の概論と歯科における事例紹介 成人歯科保健のポイント 成人歯科保健の事例 歯周疾患対策 う蝕対策 〈付〉統計を読むうえでの注意点 成人歯科健診受診者のバイアスの問題など 参考図書 著：水嶋　春朔地域診断のすすめ方 根拠に基づく健康政策の基盤医学書院?判型A5　?頁144?定価（本体2500円+税）?発行年2000年?ISBN4-260-10633 地域診断のレベル 世界（国単位） ↓ 国 ↓ 都道府県 ↓ 保健所 ↓ 市町村 ← WHO（Global Oral Data Bank） ← 都道府県単位のデータ ← 市町村単位のデータ ← 市町村単位のデータ ← 地区単位のデータ 地域診断における情報収集の方法 量的評価 まだ調査が行われておらず、数値が得られていないもの 調査が行われていて数値は得られているが、目にすることが容易でないもの（埋もれている調査） すでに調査が行われ数値が得られていて、容易に目にすることができるもの（比較的有名な調査） 質的評価 日常の観察（地区踏査） 質的研究 質的調査の主な手法 フォーカス?グループ?インタビュー デルファイ法 ノミナル?グループ?プロセス 社会踏査法 質的調査の事例「なぜ成人歯科健診が住民から敬遠されやすいか」 フォーカス?グループ?インタビューを実施 その結果、住民は歯科健診受診から健診後の治療に伴う社会経済的負担感や情緒的負担惑などさまざまな負