全半球放射率Totalhemisphericalemittance.PDFVIP

（３）全半球放射率 Total hemispherical emittance 全半球放射率は、任意温度の物体表面から単位時間、 単位面積当たり半球空間に放射するふく射エネルギーと、 それと同条件の黒体との比で表される。 分光法による全半球放射率の導出 全半球放射率の測定方法にはカロリメータ法と分光法が あるが、本装置は次式で示す分光法を基本とする。 R 分光反射率 Eb 黒体放射ｴﾈﾙｷﾞｰ@300K λ 波長 0.6~42 μm θ 入射角 2 ポータブル全半球放射率測定器 PM-E2 サンプル窓 測定部 操作部 ・表示部 黒体炉、センサー付積分球 3 PM-E2測定原理-1 光源のふく射が積分球に照射されているときの検出器の受光エネルギーを次式で示す。 { ( )} { ( )} { ( )} E = E ε T + E ε T + E ε T s s R, s s s I , s s i I, i i 右第1、2項はサンプルの反射とふく射、第3項は積分球のふく射である。 Eのエネルギーを受光した検出器出力電圧を V = f(E) とすると、以下のように表される。 [ { ( )} { ( )}] V = f E ε T + E ε T s s R, s s i I, i i なお、測定系がKirchhoff則の以下の制約条件を満足しているものとす る。 εH = 1−ρHH ≅ 1−ρdH ここで、 HH は半球入射半球反射、 dH は方向入射半球反射で ある。 高・低全半球放射率の基準サンプルを用いることにより、 次式からサンプルの全半球放射率 H が算出される。 4 測定原理-2 測定手順 ①高基準サンプルの測定 H ②低基準