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古代文字資料館発行『KOTONOHA』第82 号 (2009 年9 月)
翻字翻訳『兼滿漢語滿洲套話清文啓蒙』(1)
竹越 孝
<凡例>
・本稿は、舞格著・程明遠校『滿漢字清文啓蒙』(雍正8 年 [1730]序)の巻
二 「兼漢滿洲套話」の1バージョンである 『兼滿漢語満洲套話清文啓蒙』に
ついて、満洲文字をローマ字に翻字するとともに、満洲語に日本語で逐語訳
を付した資料である。
・池上 (1962)によれば、『清文啓蒙』の名を持つ書物には次の三類がある :
第Ⅰ類 :四巻本。雍正原刊本の系統。
第Ⅱ類 :四巻本。乾隆改訂本の系統。
第Ⅲ類 :一巻本。「兼漢滿洲套話」のみからなる。
本稿が用いたのは上の第Ⅲ類に属する東洋文庫蔵刊本 『兼滿漢語満洲套話清
文啓蒙』manju nikan gisun kamciha manjurara fiyelen cing wen ki meng bithe (所
蔵番号Ma2-5-5,Poppe 目録番号324)で、落合(1989)によればその成立年
は乾隆26 年(1761)と推定される。
・本書は不分巻4 冊、全 80 葉。版心には通しで葉数が刻されており、第 1 冊
が1a-19b,第2 冊が20a-40b,第3 冊が41a-62b,第4 冊が63a-80a となる。
内容は全 50 話の口語的な対話からなる。本書の詳しい解題とその中国語史
上の位置づけについては落合(1989)を参照のこと。
・本書の体裁は毎半葉5 行、各行は次の3 列からなる (左→右):A .満洲文字
による満洲語文;B.満洲文字による中国語の注音;C.漢字による中国語文。
本稿では套話番号を< >内に示し、A 列の句点(v に似た記号)ごとに改
行した上で、句に番号をふり、それぞれA 列の翻字、A 列の逐語訳、B 列の
翻字、C 列の翻字の順に示す。
・満洲文字の翻字はMöllendorff 式によるが、当該方式で中国語音の表記に用い
られる付加記号「ʽ」は「’」で表し、ピンインci にあたる翻字「ts」は「ts ’y」
に改める。このことについては中村(2008)を参照。また、漢字は原則とし
て原文のままの字体を用いるが、一部の異体字・俗字は通用の字体に改めた。
なお落合(1989)に本書の異体字一覧があるので併せて参照のこと。
・A 列の翻字はWylie (1855)によって(ただし第Ⅰ類のテキストに依拠し、
かつ独自の翻字方式を用いる)、B 列とC 列の翻字は落合(1989)によって
既に行われているので、本稿は独自の成果というよりは読者に利用しやすい
テキストを提供するのが目的である。ただし、もちろん誤りの責任は筆者に
帰する。
5
<参考文献>
池上二良 (1962)「ヨーロッパにある満洲語文献について」『東洋学報』45/3 :
105-121 ;(1999)『満洲語研究』359-385.東京 :汲古書院.
落合守和(1989)「翻字翻刻《兼満漢語満洲套話清文啓蒙》(乾隆26 年,東洋文
庫所蔵)」『言語文化接触に関する研究』1 :67-103.東京:東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所.
中村雅之(2008)「漢語音を表す満洲文字の翻字法について」『KOTONOHA』66 :
1-4 .
Möllendorff, P. G. von (1892) A Manchu Grammar, with Analyzed Text . Shanghai:
American Presbyterian Mission Press.
Poppe, N. et al. (1964) Catalogue of the Manchu-Mongol section of the Toyo Bunko.
Tokyo: The Toyo Bunko and Th
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