食料问题-鹿儿岛大学共同兽医学部.DOCVIP

1 - 飢餓の解消に向けて （仮訳）鹿児島大学獣医公衆衛生学教授　岡本嘉六 食の権利（The right to food） 2008年に、適切な食の権利は、食料価格の高騰によって引き起こされた世界食料安全保障の危機に対する持続可能な解決策の基本要素として認識された。その理由は二つある。一つは、危機が、既に脆弱な人々、とくに収入の大部分を食料に費やしている人々を集中的に襲った。他方、危機に対処する場合に「通常業務」としての取組み方は機能しないだろうという認識が広範にあった。伝統的な取組み方は、緊急事態と構造的な側面の両方に関して食料供給の不安定状態に技術的次元で取扱うが、適切な食の権利の推進ならびに世界的および国内的な食料安全保障統括の改革に焦点を合わせた別次元から補足する必要に迫られた。 食の権利は、2009年1月にマドリードで開催された「全ての人々のための食料安全保障に関する高官会議」でも中心議題となった。会議の閉会宣言で、Ban Ki-moon（潘基文）国連事務総長は、食料安全保障推進における「解析、活動および説明責任の基礎として」食の権利を含むべきであると宣言した。 食の権利は、何よりも大切な、国際法で定められた基本的人権である。単に飢餓を防ぐのではなく、健康と幸福を確保するために十分な食料を生産、入手、購入するのに必要な資材を恒常的に利用できることは、全ての人間の権利である。食の権利は、飢餓に対する戦いの重要な統治課題に取組み、広範な関連するグループと個人に対して表明するための論理的枠組みを規定する。それは、意志決定と実施過程、すなわち、参加、非差別、 透明性および権限付与を支配する原理を規定するものである。それは、権利と義務の概念に基づく法的枠組み、ならびに、説明責任と HYPERLINK http://www.lexisnexis.jp/about-us/rule-of-law/default.aspx 法の支配を増強する仕組みを規定するものでもある。 食の権利の観点は、食料危機に対応して行うべき活動の企画、実施、定期調査のための指針とともに、食料安全保障問題の診断の枠組みを提供する。これに関連して、「 HYPERLINK The%20right%20to%20food.htm 食の権利に関する指針（国の食料安全保障の流れの中で適切な食の権利の積極的実現を支える自発的指針： HYPERLINK /righttofood/publi_01_en.htm Voluntary Guidelines to support the progressive realization of the right to adequate food in the context of national food security）」は、政治的委任を実行に移し、具体的に活動するための根拠を提供する。この指針は、各国が適切な食の権利の実現のための国の戦略を採択するよう勧告しており、それには以下の事項が含まれる。 ?最も脆弱なグループの地理的分布を特定し彼らの参加を確保する。 ?政府の様々な部署に対する責任を明確に割り当ててその連携を強化する。 ?ベンチマークを設定し、期限を設ける。 ?説明責任を高めるために、法廷を含む独立組織を強化する。 「食の権利に関する指針」は、各国政府が、適切な食の権利の積極的実現を含む全ての人権の実現とともに、持続的経済成長、持続可能な開発、ならびに、貧困と飢餓の根絶のために必須の要素として良好な統治を推進することも勧告している。 訳注：　ベンチマークとは、評価項目と基準を設けて業績を数値評価する相対評価法のことであり、「最高の出来」の事業体を目指して改善すべき項目内容が明確化されることから、実用的な事業計画の見直しに繋がり、各種の事業体で採用されている。食品の第三者認証に取入れられた実例として、「 HYPERLINK ../JVMA/Beef/Benchmarking.doc EurepGAP（ユーレップギャップ）のベンチマーキング?システムの手順」を参照。 「 HYPERLINK The%20right%20to%20food.htm 食の権利に関する指針」の参考：　 HYPERLINK http://www.jaicaf.or.jp/fao/publication/shoseki_2008_4.pdf 国際連合食糧農業機関（FAO）：世界食料農業白書　2006年報告：食料援助は食料安全保障に役立っているか？　翻訳　国際農林業協力?交流協会（JAICAF） ブラジルにおける食の権利 飢餓と戦うための「適切な食の権利」の取組み方に関連する概念上の議論、ならびに、それのブラジルの食料と栄養の安全保障戦略への効果