相対生存率-秋田大学医学部附属病院.PDFVIP

「相対生存率」とは 「相対生存率」とは対象群と同じ特性（性、年齢、暦年）をもつ一般集団の 「期 待生存確率」より 「期待生存率」を算出して、「実測生存率」をそれで除するこ とによって対象群の特性による影響を補正した生存率です。このため、高齢化 が顕著な秋田県の地域特性を考慮した上で算出されます。 相対生存率＝実測生存率／期待生存率 解釈上の注意 ・各施設のがん登録データに基づいて行われており、該当施設のがん登録の漏 れや誤登録があった場合、その結果は本来の結果と乖離する可能性があります。 ・生存率解析は 「2007-2008 年症例」に限定されたものです。 ・予後データを扱う上で指標となる予後判明率90％に達しないデータを一部に 含んでいます。 ・相対生存率解析は一般的には50 症例以上で行われているが、本解析では症例 数が 20 症例以上で解析しました。 解析方法 ・実測生存率は統計解析ソフトJMP 10 (SAS Institute Inc., Cary, NC) を用い、 Kaplan-Meier 法により算出しました。 ・生存率解析における 「起算日」は原則、 「診断日2 （自施設診断日）」とし、 診断日 2 の記載がカルテ等にない場合は 「当該腫瘍初診日」としました。なお、 初診日の記載がない場合は、 「入院日」を起算日としました。 ・期待生存率は国立がん研究センターから提供される「コホート生存率表」（2012 年版）を用いました。 ・5 年予後が判明していない消息不明例および観察打ち切り例も解析対象に含め て、生存が判明している日を 「生存打ち切り」として統計処理を行いました。 胃がん 院内がん登録に基づいた 2007～2008 年症例施設別 5 年相対生存率 ※症例数が 20 症例未満の場合は解析対象から除外したため、「―」で表示した。 全症例 5 年相対生存率 治療前病期 秋田大学医学部 秋田赤十字 大曲厚生 能代厚生 由利組合 UICC 附属病院 病院 医療センター 医療センター 総合病院 I 84% 88% 73% 87% 80% II - 47% 63% - - III - 20% 22% 39% - IV 13% 6% 10% 11% 6% 全体 65% 68% 44% 61% 55% 症例数 (273) (490) (230) (178) (211) 手術症例 5 年相対生存率 治療前病期 秋田大学医学部 秋田赤十字 大曲厚生 能代厚生 由利組合 UICC 附属病院 病院 医療センター 医療センター 総合病院 I 84% 86% 76% 85% 85% II - 54% - - - III - 19% 23% - - IV