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傷病者の搬送及び受入れの実施に関する基準 （新居浜・西条圏域） 平成２９年３月 愛媛県 ○消防法第３５条の５第２項第１号 分類基準 消防法第３５条の５第２項第１号に規定する傷病者の心身等の状況に応じた適切 な医療 （傷病者への初期治療を含む。）の提供が行われることを確保するために医療 機関を分類する基準を次のとおりとする。 当該基準については、傷病者の生命の危機の回避及び後遺症の軽減等を図るため、 優先度の高い順に緊急性、専門性及び特殊性の３つの観点から分類する。 なお、医療機関の分類は、第５次愛媛県地域保健医療計画に定められている各医療 機関の役割に応じて分類する。 １ 緊急性 生命に影響を及ぼすような緊急性が高いものとして分類する。 （１）重篤 特に重症度、緊急度が高く、生命への影響が極めて大きいものであり、救命救 急センター等の三次救急医療機関又は重篤に対応できる二次救急医療機関に搬 送することを要する。 重篤として考えられる傷病者の症状として以下のものが考えられる。 （ア）重篤感あり （イ）心肺機能停止 （ウ）容態の急速な悪化又は変動 （２）症状、病態等によって重症度 ・緊急度 「高」となるもの 症状、病態等によって、重症度 ・緊急度が高いと判断されるものについては、 重篤に対応できる二次救急医療機関又は救命救急センター等の三次救急医療機 関に搬送し、緊急性は高くないが、重症と考えられ手術及び入院治療を要する場 合には、二次救急医療機関 （又は救命救急センター等の三次救急医療機関）に搬 送する。 傷病者を観察した結果、軽症又は中等症と考えられる傷病者については、初期 救急医療機関又は二次救急医療機関に搬送する。 生命に影響を及ぼすような緊急性が高いものとして以下の症状、病態が想定さ れる。 （ア）心筋梗塞 （急性冠症候群）疑い （イ）脳卒中疑い （ウ）喘息 （エ）アナフィラキシー （オ）急性腹症 （カ）外傷 （キ）中毒 （ク）電撃傷 ・熱傷 （ケ）溺水 ・低体温 傷病者の心身等の状況が 「重篤」又は 「重症度 ・緊急度 「高」となるもの」のバイ タルサイン （生理学的評価）は、以下の項目を目安として、評価項目のうちいずれか が認められる場合は、「重篤」又は 「重症度・緊急度 「高」となるもの」と判断する。 １ 成人等におけるバイタルサイン （生理学的評価）の目安値 ・意識 ：JCS100以上 ・呼吸 ：10回／分未満又は30回／分以上、呼吸音の左右差、異常呼吸 ・脈拍 ：120回／分以上又は50回／分未満 ・血圧 ：収縮期血圧90mmHg未満又は収縮期血圧200mmHg以上 ・血中酸素飽和度 ：90%未満 ・その他 ：ショック症状 ２ 乳幼児におけるバイタルサイン （生理学的評価）の目安値 ・意識 ：JCS100以上 ・呼吸 新生児 （生後28日未満）：30回／分未満又は50回／分以上、呼吸音の左右差、 異常呼吸 乳 児 （生後28日から1歳未満）：20回／分未満又は30回／分以上、呼吸音 の左右差、異常呼吸 幼 児 （1歳から6歳未満）：20回／分未満又は30回／分以上、呼吸音の左 右差、異常呼吸 ・脈拍 新生児 （生後28日未満）：150回／分以上又は100回／分未満 乳 児 （生後28日から1歳未満）：120回／分以上又は80回／分未満 幼 児 （1歳から6歳未満）：110回／分以上又は60回／分未満 ・血圧 新生児 （生後28日未満）：収縮期血圧70mmHg未満 乳 児 （生後28日から1歳未満）：収縮期血圧