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補講：アルゴリズムと漸近的評価 アルゴリズム アルゴリズムと問題 アルゴリズム例１ 最大公約数を求める方法（ユークリッドの互除法） アルゴリズムとプログラム アルゴリズムの評価 問題の大きさ アルゴリズムの評価 計算時間と関数 関数の分類（オーダー記法） O記法 Ｏ記法 Ｏ記法のイメージ Ｏ記法の例 Ｏ記法の例 Ｏ記法の練習 プログラムと漸近的評価 プロうグラムの漸近的評価 プログラムにおける計算時間の漸近評価例 プログラムにおける計算時間の漸近評価例2 プログラムにおける計算時間の漸近評価例3 プログラムにおける計算時間の漸近評価例4 プログラムにおける計算時間の漸近評価例5 プログラムにおける計算時間の漸近評価例6 プログラムにおける計算時間の漸近評価練習1 （１） （2） * 「アルゴリズム」とは「問題」を解くために、 「基本操作」（命令）を有限個組み合わせ てできる手順。 連立方程式を解く 色々な問題 データのソート 最大公約数 命令 四則演算 代入演算 比較演算 2進数への変換 組み合わせ方 アルゴリズム １０進数を２進数に変換する方法 25/2 =12 ???1 12/2 = 6 ???0 6/2 = 3 ???0 3/2 = 1 ???1 1/2 = 0 ???1 25の2進数は？ ２で割り算 商 余 2つの自然数m,nの最大公約数を求めるアルゴリズム [step1]：mをnで割って余りをrとする。 [step2]:r=0ならアルゴリズム終了する。このときのnが 最大公約数 [step3]:r?0なら、mにnを代入し、nにrを代入してstep1にもどる。 実行例 m=12 n=8 の最大公約数 12/8=1???4 m=8 n=4 8/4=2 ???0 最大公約数は４ 1回前の余り で割り算 余り 次回の値 アルゴリズム例２ アルゴリズム ＋ データ構造 プログラム言語 プログラミング プログラム int gcd(int m, int n){ int r; do { r= m % n; m=n; n=r; }while(r != 0); return m; } ユークリッドの互除法 整数型データ ＋ 同じ問題でも、 その大きさ毎に必要な演算数（総ステップ数、計算時間）は異なる。 n変数の連立方程式 大きさも考えた問題 n桁の足し算 n個のデータに対する、ソート n桁の10進数をmビットの２進数へ変換 通常入力サイズは、n,m等の文字で表します。 n桁の数とm桁の数の最大公約数 アルゴリズムは通常「問題」を解くためのものであり、 どんな大きさでも解けないといけない。 総ステップ数を、入力サイズnの関数T(n)で評価します。 （使用メモリ量を、入力サイズnの関数S(n)で 評価することもあります。） n 1000MIPS(1秒間に10億回の演算可能）の コンピュータで考えてみましょう。 サイズ 関数 1秒 20秒 30秒 40秒 50秒 1分 10秒 10秒 1分40秒 約１日 16分40秒 約2時間47分 0．01秒 1秒 1分40秒 約2時間47分 約11.5日 約3.2年 秒 約 約3京世紀 甚大 甚大 甚大 甚大 対数（時間） 多項式（時間） 指数(時間） 関数の増加傾向により、 関数を大まかに分類したい。 定義 ２つの正の値しかもたない数列を　　　　　　　　　とする。 ２つの定数　　　　,　　　　が存在し、 　　　　　　なる全てのｎに対し, 　 　　　　　　　　　　　　　　 ならば、 と書き、 　　　　　　　はオーダー と読む。 注意１：Ｏ記法では、「＝」の左辺と右辺の交換は不可。 とすれば、 に対して、 よって、 に対して、 とすれば、 よって、 注意2：通常Ｏ記法では、最も簡単な関数で表す。 とすれば、 に対して、 よって、 に対して、 とする。 なので、 よって、 次の数列の一般項（関数）をＯ記法で表せ。 プログラム内の加減算は、ある定数　　時間以下で実行できる。 プログラム内の乗除算は、ある定数　　時間以下で実行できる。 プログラム内の比較は、ある定数　　時間以下で実行できる。 プログラム内の代入は、ある定数　　時間以下で実行できる。 仮定１ 仮定２ 仮定３ 仮定４ . . . プログラムでは、このように仮定できることが多い。 仮定１－４より、　　　　　　　　　　　　　　　なる　 をとると、 プログラム内の4則演算、比較等はある定数時間以下で実行できる。 つよめて プログラム内では、 繰り返し構造、 （再帰関数を含む）関数呼び出し、 以外は定数時間で実行できると仮定できることが多い。 function1()