DS-0221汎用FFTIFFTを使った時間波形の積分方法.pdfVIP

DS-0221 汎用FFT 解析ソフト IFFT を使った時間波形の積分方法 DS-0221 汎用 FFT 解析ソフト IFFT を使った時間波形の積分方法 DS-0221 汎用 FFT 解析ソフトの時間軸２重積分機能を使って加速度を変位に変換する場合、低い周波数 成分が演算結果に悪影響を与える場合があります。 ここでは、不要な低周波成分の影響を避けるため、時間波形をFFT してフーリエスペクトルを求め、そ れを周波数軸 2 重積分（j ω演算）した後に不要低周波成分をカットして帯域制限のIFFT 演算により再 度時間波形に戻すことにより、2 重積分された時間波形を求める操作手順を説明します。 以下説明では、ファイルメニューの操作を［ ］で［入力］→［ウィンドウ（窓関数）設定］のように 表記します。なお、DS-0221 の基本的操作はここでは省略します。 ■ 操作手順 1. メニューから［入力］→［ウィンドウ（窓関数）設定］を選択し、“ウィンドウ（窓関数）設定” ダイアログボックスを開き、“レクタンギュラ”に設定します。 2. メニューから［データ表示］→［データ入力源設定］を選択し、“入力源設定”ダイアログを開き、 「フーリエスペクトル」「Mag」に設定します。2 画面表示として、上画面：CH1 時間波形、下画面： CH1 フーリエスペクトル表示にすると便利です。 - 1 - 3. 「START」ボタンを押し、積分したい波形を測定表示します。 4. 下側のフーリエスペクトルの画面をクリックし、アクティブにします。“CH1 ：フーリエスペクトル” 文字が青色になり、アクティブであることを示します。 5. メニューから［解析］→［周波数微積分］で“データ二次処理”ダイアログボックスを開き、「二 重積分」に設定します。 - 2 - フーリエスペクトル2 重積分が実行されます。“1/j ω^2 “文字が表示されます。 6. メニューから［ファイル］→［表示データを保存］を選択し、“表示データを保存する”ダイアロ グボックスを開きます。ファイルの種類で（＊.dat）形式を選び、ファイル保存します。2 画面のデ ータの上から順にファイル名に“No”が連番で付されてファイル保存されます。（2 重積分後のフ ーリエ変換を続けて IFFT することができないため、一旦データ保存を行う必要があります） - 3 - 7. メニューから［ファイル］→［データを開く］を選択し、“データを開く”ダイアログボックスを 開き、保存データを指定してファイルを開きます。なお、アクティブの画面位置にファイルデータ が表示されますので、ファイルを開く前に指定しておきます。上画面をアクティブにするには上画 面をクリックします。 下図は、上画面に時間軸データ、下画面にフーリエスペクトル（Mag）を表示したものです。 フーリエスペクトルのファイルデータを開いた後で“Real”表示になっていたらツールバーで“Mag” 表示に変更ください。（ツールバー表示の方法は最後に記します） - 4 - 8. デルタカーソルを設定します。低周波数の帯域を制限し IFFT を実行するため、デルタカーソルで 上下限周波数を設定します。 ① ツールバーより「Cursor ：Delta」を選択します。（ツールバー表示の方法は最後に記します） ② フーリエスペクトルのデータ上で下限周波数としたい位置をクリックします。カーソルの赤線が表 示されます。続けて▼キーをクリックします。色がピンクに変わり、下限周波数が設定されます。 ③ 続けて上限をクリックしカーソル赤線を表示します。カーソルのピンクと赤の線が周波数制限 範囲の設定となります。範囲を変更