呼吸器感染症を対象としたCefotiam (SCE-963) の基礎的, 臨床的研究.pdfVIP

CHEMOTHERAPY 373 VOL.275-3 呼吸器感染症 を対象 と したCefotiam(SCE-963)の基礎 的,臨 床的研 究 松本慶蔵 ・宇塚良夫 ・永武 毅 ・野 口行雄 井手政利 ・渡辺貴和雄 長崎大学熱帯医学研究所内科学教室 小 坂 志 朗 青森県立中央病院内科 金沢知博 ・高橋 寛 秋田大学医学部第二内科学教室 馬 場 英 行 市立秋田総合病院内科 林 雅 人 平鹿総合病院内科 伊 藤 政 志 由利組合総合病院内科 吉 田 司 岩手県立中央病院呼吸器科 高 杉 良 吉 岩手県立胆沢病院内科 後 藤 興 治 鶴岡市立荘内病院内科 飯 野 正 典 長井市立総合病院内科 工 藤 國 夫 国立仙台病院呼吸器科 鈴 木 隆 一 郎 宮城県立成人病センター呼吸器科 木 村 久 男 福島労災病院内科 長沢健一 ・富永秀和 佐賀県立病院好生館内科 carboxylicacid,dihydrochlorideはβ-lactamaseの 緒 言 作用 を阻害す る 目的 の研 究 か らもた らされ た もので,分 近年におけ る抗生物 質 の構 造 と活性 の研 究 の進 展 は, 子 内水素結合性 の 強 い ものが 抗 菌 力 が 強 い とい う知 見 目的 とす る抗菌力 を導 き出す こ とを可能 としつつ あ る1)。 とともに,従 来 のcephalosporin系薬剤 の 抗 菌 スペ ク 特に,化学療法効果 の高い β-lactam系抗 生物 質 にお け トラム上 の欠 点 を克服 した もの と して注 目され る。す な る膨 大 な数 の誘 導体研 究 に よる構 造一活性 理論 の展 開 わ ち,従 来 のcephalospori登系薬剤 は,Haenophilus は,β-lactam系薬剤 です べ て の細 菌 をカバ ーす る可能 influenzae(インフル ェ ンザ菌)に 抗 菌力 が低 いた め, 性を実現 しつつあ る。今 回,武 田薬 品 中央研 究所 で合成 さ 本 菌 が最 大 の起炎 菌で あ る呼 吸 器 感